(コメント)
最近は、インフルエンザの検査キットが普及して、
風邪かインフルエンザかと思って病院や診療所へ行くと、
大抵、インフルエンザの検査が行われます。
検査といっても、血液を採取するのとは異なり、
鼻の奥やのどの奥を細い綿棒で拭って
検体を採取するだけで、
痛みなどもないので、
気軽に行われがちです。
ただ、記事にもあるように、
検査の結果は100%正しいわけではなく、
インフルエンザであるのに、インフルエンザで無いと判断される
偽陰性(ぎいんせい)や
逆に、インフルエンザで無いのに、インフルエンザと判断される
偽陽性(ぎようせい)があります。
記事によると、インフルエンザが疑われる場合は
必ずしもインフルエンザの検査をする必要はないとのことです。
なんと、「インフルエンザの初期には、
病歴と診察だけで診断した方が検査をするより正確
という研究結果があります。」
とのことです。
そして、「インフルエンザにかかった場合、
のどにイクラ状の盛り上がりができます。
流行期にこうした症状がみられれば、検査をしなくても、
かなり正確にインフルエンザであるとの診断がつきます。」
「流行期には、高熱や関節痛、倦怠(けんたい)感などの
全身症状がある場合、他に疑わしい原因が見当たらなければ、
わざわざ検査をしなくても、
インフルエンザとして対処すればいいのです。」
とのことですので、
インフルエンザが流行している時期であれば、
逆に検査は不要ということになりそうです。
一方、検査が必要な場合としては、
まだインフルエンザが流行していない時に、
インフルエンザと疑わしき患者が来た場合や
インフルエンザ流行期でもインフルエンザらしくない
高熱の患者には、
インフルエンザの検査をした方が良いそうです。
簡単に言えば、インフルエンザ流行期には、
いかにもインフルエンザという感じの人は
検査を受ける必要がなく、
インフルエンザらしくない人が検査を受けるべきとのことです。
インフルエンザの検査には、お金もかかります。
3割負担で1700円ほどです。
検査をすれば、病院・診療所の収入にもなりますので、
病院・診療所の本音としては
検査をしたい所も多いかもしれません。
記事を書いている武蔵国分寺公園クリニック院長・名郷直樹先生のようなお医者さんばかりなら、
無駄な検査がなくなり、
医療費の抑制につながるのではないでしょうか?
インフルエンザの治療には、抗インフルエンザ薬として
「オセルタミビル(タミフル

「ザナミビル(リレンザ

「ペラミビル(ラピアクタ

「ラニナミビル(イナビル

などの、ノイラミニダーゼ阻害薬が使われます。
インフルエンザによく使われる漢方薬には、葛根湯(かっこんとう)、麻黄湯(まおうとう)、桂枝湯(けいしとう)、香蘇散(こうそさん)、参蘇飲(じんそいん)、桂枝麻黄各半湯(けいしまおうかくはんとう(桂麻各半湯(けいまかくはんとう))、桂枝二麻黄一湯(けいしにまおういちとう)、桂枝二越婢一湯(けいしにえっぴいちとう)、大青竜湯(だいせいりゅうとう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、小柴胡湯(しょうさいことう)、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう(麻黄細辛附子湯(まおうさいしんぶしとう))、藿香正気散(かっこうしょうきさん)、竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、麦門冬湯(ばくもんどうとう)など、色々とあります。
症状や体質などによって、使う漢方薬は異なってきますので、
必ず専門家に相談して使用しましょう。
一部では、麻黄湯(まおうとう)が、
インフルエンザの特効薬のように宣伝されていますが、
証に合わないと、逆効果になりかねません。
ご注意下さい。
インフルエンザ対策の基本はやはり予防です。
手洗いうがい、歯みがき、人込みを避ける、マスクをつけるなど、
規則正しい生活をして睡眠をしっかりとるなど、
できるだけの予防を行ないましょう。
インフルエンザの予防接種は、
賛否両論があり、判断に悩みます。
最近、乳酸菌やラクトフェリン、フコイダン、お茶などが
インフルエンザを予防するとして注目されています。
手軽に摂取できるものも多いので、
これらを利用するのも良いかもしれません。