(コメント)
寒暖の差が激しく、体調をくずしやすい季節になってきました。
今回の記事は、風邪を引かないように免疫力を上げようというものです。
風邪を引くと自分が辛いだけでなく、
周りの人にも迷惑が掛かります。
それに、昔から、風邪に効く薬ができればノーベル症ものだと言われているように、
市販されている風邪薬は、症状を抑えるだけで、
風邪そのものを治すわけではありません。
免疫(めんえき)とは、
もともと、疫病(えきびょう)から免(まぬか)れるという意味ですが、
現在は、「自己と非自個を見分ける仕組み」 ととらえられています。
本来は、外部から侵入してきた異物、細菌、ウイルスなどを認識し、
攻撃・排除して身体を守る働きなのですが、
免疫が暴走すると、必要以上に花粉に反応して花粉症を引き起こしたり、
自分の体の組織を違って攻撃してしまい、
リウマチやエリトマトーデス(エリスマトーデス)のような自己免疫疾患を
発症してしまうこともあります。
記事では、単に免疫力を高めると書かれていますが、
暴走しないように、正しく高めるという意味で書かれていると思います。
記事では、免疫を高めるには、
「これ」を食べたら良いというものではなく、
バランス良く食べるのが基本としています。
これは言われてみれば当然のことですが、
マスコミの情報で、「これがいい」と聞くと、
ついそれだけを食べれば良いのかと、
勘違いしてしまいがちです。
その上で、記事では、
(1)タンパク質を含む食品を毎食摂取する
(2)植物性食品をしっかり食べる
(3)整腸作用のある食品を食べる
(4)20分以上かけて食べる
の4つを上げています。
ここに書かれてえることを実践すれば、
風邪を引かないように免疫力を上げるだけでなく、
メタボなどの生活習慣病の予防や改善も期待できそうです。
やはり、免疫力の基本は、健康な生活からと言えそうです。
漢方薬では、普段から、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)という薬方を飲んでいると、
風邪やインフルエンザにかかりにくいと言われています。
風邪に対する漢方薬としては、
葛根湯(かっこんとう)が有名ですが、葛根湯が効くのは、ごく初期ですので、
注意が必要です。
漢方薬の中で風邪薬として良く使われるものとしては、
葛根湯の他に、
香蘇散(こうそさん)、桂枝湯(けいしとう)、小柴胡湯(しょうさいことう)、
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)、参蘇飲(じんそいん)、
麻黄附子細辛湯(まおぶしさいしんとう)、桂麻各半湯(けいまかくはんとう)、
麻黄湯(まおうとう)、大青竜湯(だいせいりゅうとう)
などがあります。
漢方薬は、れっきとした医薬品です。
正しく使用しないと副作用が起こり得ます。
漢方薬は、体質や症状の見極めが重要ですので、
必ず専門家に相談してから使用するようにしましょう。
免疫力を上げて、風邪薬の必要のない体になりたいものです。