(コメント)
「歯」というよりも
「歯のような組織」といった方が良いようですが、
複雑性歯牙腫(しがしゅ)が取り除かれたという記事です。
歯のような組織は、大小様々あり、
文献による最高記録は、今まで37本だったので、
今回の232本は、最高記録になると考えられています。
歯牙腫とは、歯を形成する硬組織の一部または全部のものが増殖してできる混合性の良性歯原性腫瘍のことです。
腫瘍というよりも組織奇形に近いと言われています。
歯牙腫は、通常は症状が出ずに、
エックス線検査で偶然発見されることが多いようです。
腫瘍はゆっくり発育し
不格好な小さい歯が余分に生えているように見えることもあります。
小児の場合、歯牙腫は正常な歯が生えてくる妨げになります。
歯牙腫が大きくなると顎骨が膨隆したり、
歯の位置が異常になったりします。
通常は手術で歯牙腫は取り除かれます。
一般に永久歯は一度抜けると、二度と生えないと言われていますが、
この歯牙腫をうまく使って、
本物の歯の代わりにすることができないのでしょうか?
もし、そのような技術が可能になれば、
虫歯や歯周病に対する治療が変わるかもしれません。
ただ、現実としては、虫歯や歯周病は、
歯ブラシやフロスを使った
歯みがきによる予防が大切です。
気を付けて磨いているつもりでも、
磨き残しが出ることが多いので、
定期的に歯科検診を受けるのも重要だと言われています。
更に食事は決まった時間に食べ、
ダラダラと食べないことも重要なようです。