(コメント)
高齢化に伴い、寝たきりなど自力での移動が難しくなり、
歯科医院に行けなくなる人が増えてて、
介護する側もなかなか口の中まで手が回らないのに対応して、
最近、歯科の訪問診療に力を入れ出してきているという記事です。
歯科での治療といえば、
虫歯や歯周病の治療や入れ歯の調整くらいしか
思い浮かびませんでしたが、
最近は、口の周りの口輪筋(こうりんきん)を鍛える訓練など
自力で食べられるようにするトレーニングなどもやっているそうです。
口の中の健康は、全身の健康にも深く関わっているといいます。
歯周病や虫歯、更に義歯が合わないなどで、
しっかりとかんで食べられなくなると、
栄養状態が悪くなるのは当然です。
更に、歯周病や虫歯を放置しておくと、
口の中の細菌が、血液に入り込み、
糖尿病や心筋梗塞などの
生活習慣病を悪化させたりするようです。
また、しっかりと飲みこめず、
肺の方に入ってしまうと、
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こしてしまいます。
現在の死因の第2位は肺炎ですので、
この誤嚥性肺炎も深く関わっていると思われます。
単に風邪と思って医薬品の風邪薬を飲んでも治らず、
実は肺炎だったという可能性もあります。
別の事情として、
歯科医院の経営が大変なことも、このような訪問による
歯科治療が行なわれるようになってきているのかもしれません。