(コメント)
カレーに使われる香辛料(スパイス)の
ショウガ、カルダモン、クミン、コショウ、白ハスの花弁
などを混ぜ合わせたものをラットに与えると、
ラットの血圧を下げ、酸化的ストレスを低下させたとの
論文が発表されたようです。
この組み合せについては、
「古代インド文学の中で言及されている調合薬の1つ」
ということで、昔から使われていたようです。
ショウガは生姜(しょうきょう)、
カルダモンは小豆蒄(しょうずく、しょうづく)、
クミンは馬芹(ばきん)、
コショウは胡椒(こしょう)など、
漢方としても使われるものでもあります。
日本の漢方で良く使われるのは、上記の中では、
生姜くらいですが……。
生姜は、漢方薬の中でも良く使われる生薬で、
風邪薬として良く使われる葛根湯(かっこんとう)、
胃腸薬として良く使われる六君子湯(りっくんしとう)など、
様々なものに配合されています。
「棗姜水煎」という言葉もあり、
広く使われています。
生姜は、漢方では胃内停水を除く目的で使われることが多いようです。
カレーというと、辛味があるので、
なんとなく血圧が上がるような気もしますが、
逆に血圧が下がるとは
面白いと思います。
もともと食品としても食べられているものなので、
これで血圧が下がるのであれば、
安全性は高そうです。
ただ、毎日カレーを食べるのは、
ちょっとつらいような気もします。
血圧は、医薬品を服用すれば、
ある程度、コントロールできるようです。
ただ、医薬品は、単に血圧を下げるだけで、
高血圧の原因を改善してくれるわけではないので、
基本的には、薬は飲み続けなくてはなりません。
バランスの取れた食事を摂り、
適度な運動をすれば、
血圧は下がると考えられますが、
なかなか生活習慣を変えるのは難しい所です。
高血圧に効く健康食品・サプリメントには、
DHA、ギャバ、胡麻ペプチド、サーデンペプチド、セサミン、ホップ、杜仲葉などがあります。
健康食品・サプリメントは医薬品ではありませんので、
効能・効果をうたうわけにはいきません。
ただ、実際に効果のあるものもあり、
トクホに採用されているものもあります。
高血圧に良く使われる漢方薬には、
大柴胡湯(だいさいことう)、
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)、
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、
釣藤散(ちょうとうさん)、
八味地黄丸(はちみじおうがん)、
真武湯(しんぶとう)、
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、
七物降下湯(しちもつこうかとう)、
防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)、
抑肝散(よくかんさん)
などがあります。
漢方薬は自然のものなので、
やさしいというイメージがありますが、
医薬品には違いありませんので、
使用方法を誤ると、
思わぬ副作用が出ることがあります。
必ず専門家に相談してから使うようにしましょう。
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