(コメント)
遺伝子組み換えにより、
α-カロテンとβ-カロテンを強化したバナナを
ウガンダで栽培し、
アフリカで数百万もの人々の栄養状態が改善されることを
確認する実験が行なわれるようです。
α-カロテンやβ-カロテンは、
体内に入るとビタミンAに変換されるので、
プロビタミンAと呼ばれます。
今までは、体内でビタミンAに変換されることが
重要視されていました。
その為、ビタミンAへの変換効率の良い、
β-カロテンが最も重要と考えられていました。
しかしながら最近は、
α-カロテンやβ-カロテン自体の抗酸化作用に
注目が集まっています。
活性酸素を抑制し、癌にも効果があるのではないかと
期待されています。
しかしながら、β-カロテンについては、
肺がんの罹患率が上昇したなどというデータが出たりして、
パニックになったこともあります。
最近は、β-カロテン以外のカロテノイドにも注目が集まつています。
健康食品・サプリメントとして利用されている
カロテノイドとしては
リコピン(リコペン)、アスタキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、β-クリプトキサンチン、カプサイシン、フコキサンチン、クロシンなどがあります。
今回のバナナは、α-カロテンとβ-カロテンが強化されたものですので、ビタミンA量を増やすことが期待されています。
「ビタミンA不足で、
世界中で毎年65万〜70万人の子どもたちが死亡し、
30万人が失明している」
とのことですので、このバナナによって救われる方が出てくるのでしょうか?
ところで、バナナの皮には、麻薬に似たような成分が含まれているという噂話があります。
ただし、これは
「バナナにはバナナジンという
精神に影響する物質が含まれている」という
真赤な偽記事が書かれ、これが広まってしまったからだそうです。
ちなみに、バナナジンという成分自体が無いそうです。
更に、ハナナジンが、ブフォテニンに変化して、
更に混乱が広まっているようです。
ブフォテニンは、シナヒキガエル、
すなわち、いわゆるガマガエルから分泌される成分で、
強心作用があります。
バナナの皮には、麻向法や覚せい剤取締法で
取り締まられるような成分は入っていないので、安心です。
バナナの皮を利用したサプリメントも市販されています。
バナナの皮には、前立腺肥大に効果がある成分が含まれているようです。
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