2014年05月29日

MERS「2類感染症」指定へ 厚労省 中東を中心に増加



(コメント)
MERSは、Middle East respiratory syndromeの略で、
日本語では、中東呼吸器症候群(ちゅうとうこきゅうきしょうこうぐん)と言います。

MERSは2012年に中東へ渡航歴のある症例から、
イギリスのロンドンで発見された
新種のコロナウイルス(Coronavirus)による感染症です。

コロナウイルスは、一本鎖(+)RNAウイルスの
ニドウイルス目のコロナウイルス科のウイルスを指し、
コロナウイルス亜科、トロウイルス亜科を含みます。

エンベロープ表面に存在する突起によって
太陽のコロナのような外観を持つことから
コロナウイルスと呼ばれるようになりました。

一時、日本で騒がれた、
SARS(サーズ)も、このコロナウイルスの一種です。

MERSコロナウイルスに感染すると
2〜15日の潜伏期を経て、
重症の肺炎、下痢、腎障害等を引き起こします。

2014年5月26日までに、WHOに報告された情報では、
MERSコロナウイルスに感染した確定患者は635名で、
そのうち、死亡者は、193名で、
致命率は30%とされています。

60歳以上の高齢者や
糖尿病や心肺疾患などの他の慢性疾患を患っていると、
特に致死率が高くなるようです。

MERSコロナウイルスに対抗するための特別な治療薬やワクチンは
残念ながらありません。

風邪薬を飲んでも効かないというわけです。

まぁ、もともと通常の風邪薬は、
症状を抑えるだけで、
風邪を治しているわけではありません。

今回、MERS患者が海外で急増したことから、
患者の強制入院などを可能とする
「2類感染症」に指定することを決めたとの記事です。

前から話題になっていたので、
今頃の指定かと、逆にびっくりした。

 一般的には感染しにくく、限定的なようですが、
家族や病院での濃厚接触による感染はあるようです。

 サウジアラビアなど、中東へ旅行した後に、
風邪のような症状が現われたら、
MERSを疑ってみた方が良いかもしれません。
タグ:風邪薬
posted by HIRO at 06:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。