(コメント)
覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕されたものの、
最初は否認していたASKA容疑者でしたが、
一転して覚せい剤の所持と使用を認める供述を始めたそうです。
自宅で、覚せい剤の粉末が見つかり、
尿検査や毛髪鑑定でも覚醒剤が陽性反応だったので、
否認を続けるのは難しいとは思いますが……。
どうせ認めるのなら、最初から認めた方が良かったのではないかと思います。
自宅からは、覚醒剤の他に、
MDMA 約90錠も見つかっているとのことですので、
麻向法での取り調べもあると思われます。
それにしても、
約10カ月前に、『週刊文春』で、
覚せい剤使用疑惑の報道がありましたが、
その時に、やめられなかったのでしょうか?
今後は、違法薬物に手を染め始めた時期が焦点になるとのことで、
覚醒剤といえば、アンフェタミンとメタンフェタミンですが、
その他に、覚せい剤原料として、
エフェドリンとメチルエフェドリンも規制されています。
このエフェドリンやメチルエフェドリンは、
咳止めの薬として、
風邪薬などにも配合されています。
エフェドリンは、麻黄(まおう)と呼ばれる
漢方生薬から長井長義により発見されたものです。
麻黄は、漢方薬では、
風邪薬として良く知られる葛根湯(かっこんとう)や
ダイエット薬として良く知られる防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
などに利用され、メジャーな原料です。
麻黄は日本では医薬品にしか使用できませんが、
アメリカでは、麻黄はエフェドラと呼ばれ、
ダイエット食品などに利用されています。
この麻黄(エフェドラ)の入ったダイエット食品を輸入して販売すると
薬事法違反となりますので、
注意しましょう。
覚醒剤原料というと怖いイメージがありますが、
実際、過量に使用したりすると、
興奮、血圧上昇、動悸、頻脈(心拍数の増加)、発汗過多、排尿障害などの症状が出る可能性がありますj
狭心症や心筋梗塞などの循環器系疾患、高度腎障害、排尿障害、しばしば頻脈、心房細動(不整脈の一種)を伴う甲状線機能亢進症(バセドウ病)の患者さんなどは、症状を悪化させるおそれがあります。
ただ、医薬品にはリスクはつきもので、
これは覚せい剤原料であるからというよりも、
医薬品としての副作用と思った方が良いと思います。
良く言われますが、クスリは逆から読むとリスクになります。
リスク管理が大切です。