(コメント)
日本人は魚好きと言われていますが、
実際には、魚を食べる量は減ってきているようです。
1日当たりの摂取量が、
平成13年では、94.0グラムであったのに対し、
平成24年では、70.0グラムと、
ここ10年で、25%も低下し、
約3/4になってしまっています。
魚に含まれる食用油の一種である
DHA(ドコサヘキサエン酸)と
EPA(エイコサペンタエン酸)については、
消費者庁の機能性評価で、
「心血管疾患リスクの低減」
「血中中性脂肪の低下」
「関節リウマチ症状緩和」
で「明確で十分な根拠がある」レベルと報告されています。
健康食品・サプリメントの中で、
一番エビデンスがそろっているとも言われています。
DHAやEPAは、
トクホにもなっていますので、
その意味でも効果はありそうです。
更にEPAは、医薬品としても利用されています。
医薬品の場合、エイコサペンタエン酸とは言わずに、
イコサペント酸と呼んでいるので、
違ったもののようにも感じますが、
実は、エイコサペンタエン酸が
古い名称で、科学的に名称ではありません。
同様に、DHAやEPAをω-3(オメガスリー)系の脂肪酸と呼びますが、
これも古い呼び方で、
正しくは、n-3(ネヌスリー)系脂肪酸と呼びます。
ただ、エイコサペンタエン酸も、ω-3(オメガスリー)も、
古くから使われてきたので、
なかなか変更されないようです。
厚生労働省は、DHA・EPAの摂取目標量を、
1日当たり1グラムとしてしますが、
実際には、4割にも満たないようです。
特に若者の場合は、目標値の2割程度しか取れてないようです。
記事では、「イワシで2匹、マグロ(中トロ)の刺し身なら5切れ」
と書かれていますが、
これを毎日食べるのは、ちょっと難しそうです。
また、魚から直接摂取するのは、
水銀の問題などもあり、注意が必要です。
そういう意味では、
DHAやEPAを健康食品・サプリメントとして摂取することは
現実的な方法かもしれません。
健康食品・サプリメントとして利用されるDHA・EPAは、
食用油の魚油から精製されますが、
その際に、水銀などの重金属類を取り除くようにしていますので、
安心です。
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