(コメント)
ペットフードなのに、
飼い主も“おいしそう”と感じる香りを付加している商品が
日清ペットフードから販売されたとの記事です。
品目数としては、
ドッグフード12品目、
キャットフード16品目と、
キャットフードの方が多くなってます。
ドッグフードの方は、
新製品が2品目で、
リニューアル品が10品目、
キャットフードの方は、
新製品8品目で、
リニューアル品が8品目とのことです。
リニューアル品は、
ドッグフードの方がやや多いのに、
新製品はキャットフードの方が
圧倒的に多くなっています。
成長カテゴリーへの進出ということで、
キャットフードの新製品が
多くなったようです。
今回の
「飼い主も“おいしそう”と感じる香りを付加」
というのは、室内で飼われるイヌやネコが増えているのが
理由の一つのようです。
確かに、室内で飼うのであれば、
エサのにおいは気になりそうです。
更に、このペットフードには、
オリゴ糖や食物繊維を配合して、
ペットの健康をサポートするようにしています。
オリゴ糖や食物繊維は、
腸内環境を整える働きがありますので、
ペットのにおいも減じるかもしれません。
また、食物繊維やオリゴ糖は、
口内環境を整える働きもありますので、
虫歯や歯周病の予防にもなるかもしれません。
以前は、イヌは虫歯にならないと言われていたのですが、
最近はイヌの寿命が伸びた影響で、
虫歯や歯周病が増えてきていて、
この虫歯や歯周病を予防することが、
ペットの健康にも重要だと認識されてきているようです。
ヒトなら歯ブラシで歯みがきをすれば良いですが、
イヌの歯みがきは慣れないと難しいようです。
小犬の頃から、歯ブラシによる歯みがきに
慣らしておくのが良さそうです。
話は変わりますが、
最近は、ペットフードに対する規制も厳しくなってきています。
ペットフードも健康食品・サプリメントと同様に、
効能・効果をうたうと、厳密に言えば
薬事法違反となってしまいます。
薬事法では、医薬品の定義を
第二条 この法律で「医薬品」とは、次に掲げる物をいう。
一 日本薬局方に収められている物
二 人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であつて、機械器具、歯科材料、医療用品及び衛生用品(以下「機械器具等」という。)でないもの(医薬部外品を除く。)
三 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であつて、機械器具等でないもの(医薬部外品及び化粧品を除く。)
としています。
「人又は動物」と書かれているので、
動物に対する効果を言っても、やはり薬事法違反になるわけです。
近年は、ヒト用の健康食品・サプリメントをまねて、
DHAやEPAなどを配合したペットフードも出てきていますが、
注意が必要です。