2014年04月19日

英国、欧州で最もコレステロール低下薬が処方される国

(コメント)
 スタチンは、遠藤 章(えんどう あきら)先生が、
1973年に青カビ(ペニシリウム・シトリヌム)の培養液から発見した
ML-236B(コンパクチン)が最初です。

発見した当初は、ラットのコレステロールを下げなかったために、
開発が中止となりました。
その後、ニワトリとイヌで実験して、
コレステロールが下がることが確認されました。

しかし、ラットに肝毒性があるとして、再度開発が中止の危機となりました。

その後、開発は続き、ヒトで非常に良い結果が出たものの、
発ガン性があるとする誤判断で開発が完全に中止となりました。

別に、似たものとして、
アメリカのメルク社が、
ロバスタチンを開発し、
こちらの方が先に医薬品として上市されました。

その後、遠藤氏は、
三共で、プラバスタチン(商品名:メバロチンレジスタードマーク)
として、上市しました。

紅麹に含まれるモナコリンKと呼ばれる成分は、
実は、ロバスタチンのことです。

このため、紅麹には、血液中のコレステロールを下げる効果があります。
ただ、一口に紅麹といっても、様々な種類があり、
中には、モナコリンK(ロバスタチン)の含まれていない
紅麹もあります。

更には、シトリニン(citrinin)と呼ばれる
カビ毒が含まれる紅麹もあります。

日本では、繊維メーカーとして名高いグンゼが、
紅麹を健康食品・サプリメントの原料として
製造・販売しています。

グンゼの紅麹には、シトリニン(citrinin)が
含まれていないことが確認されています。


グンゼの紅麹は固体培養法と呼ばれるもので、
液体培養のものとは異なります。

また、使用している紅麹は、
Monascus Pilosus(モナスカス ピローサス)で、
中国産で良く使われている
Monascus purpureus(モナスカス パープレウス)とは
異なります。


紅麹のコレステロール値を下げる有効成分は、
モナコリンK(ロバスタチン)と言われていますが、
面白いことに、このモナコリンK(ロバスタチン)を
除いた成分でも、コレステロールが下がるようです。

また、医療用医薬品を飲んでも下がらなかった
コレステロール値が、
紅麹を含む健康食品・サプリメントの服用で
下がったという事例もあり、
紅麹のコレステロール値を下げる作用は、
モナコリンK(ロバスタチン)のみではなさそうです。

紅麹には、ギャバ(γ−アミノ酪酸)も含まれています。
ギャバには、リラックスさせる作用や血圧を下げる作用などが
あると言われています。



posted by HIRO at 21:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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