漢方クリームとうたいながら、
クロベタゾールプロピオン酸エステルという、
最強ランクのステロイドが使われていたということで、
詐欺のような気がします。
個人輸入したような、あやしい商品であれば、
「またか」というような気もしますが、
れっきとした、医師によって処方されていたもののようですから、
だまされるのも仕方ないかもしれません。
ステロイドホルモンの外用剤にはランクがあり、
最も強いものは、「Strongest」や「T群」と呼ばれます。
次に強いものは、「Very Strong」や「U群」と呼ばれます。
3番目に強いものは、「Strong」や「VI群」
4番目が「Medium」や「IV群」
5番目の弱いものが「Weak」や「X群」と呼ばれます。
Strongest(ストロンゲスト)と呼ばれる
ステロイドホルモンの外用薬は、
クロベタゾールプロピオン酸エステルの他に、
酢酸ジフロラゾンがあります。
ステロイド混入の原因としては、
山口医院は、製造所の設備の清掃に不備があったため、
同じ設備で製造していた他の製薬会社向け
ステロイド製剤が混入した可能性があるとしています。
しかし、仮に清掃に不備があったとしても、
効果が出るほど大量に混入するものなのでしょうか?
仮に少々清掃に不備があったとしても、
ステロイドホルモンの全く入っていないクリームを
製造するつもりであれば、
ステロイドホルモンの量は、かなり薄くなるはずです。
この理由付けは、余りにも苦しい言い訳のように思えてなりません。
山口医院に、外用ステロイドホルモンを添加する意図があったのかどうかは、まだわかりませんが、
少なくとも、製造する所は、意図的に外用ステロイドホルモンを配合したと考えた方が自然に思われます。
中国の漢方薬と呼ばれるもので、
良く効くと評判になるものは、
このように、生薬(しょうやく)ばかりでなく、
いわゆる西洋薬が配合されているものも多いようです。
今回のように、アトピーに効果のあるとうたっているものに、
ステロイドホルモンが入っていたり、
ダイエットに効果があるといっているものに、
利尿剤や甲状腺ホルモンが入っていたり、
強壮・強精剤として利用されているものに、
バイアグラ系のものが入っていたりと、
輸入品で良く効くという評判のものは、
疑ってかかった方が良さそうです。
今回の記事のものも、
処方は日本の医院(病院)でされていましたが、
製造自体は中国で行われていたようですので、
効果を高めるために、ステロイドホルモンを
入れた可能性が高いと思まれます。
ステロイドが使いたくなくて、
漢方クリームに頼っていた人も多くいるだろうと思われますので、
ひどい話です。