医療用大麻(マリファナ)が、
アメリカのニューヨーク(New York)州で、
合法になる方向で進んでいるようです。
ただ、医療用大麻の導入が進んでいる
カリフォルニア(California)州は、
軽度の病気に苦しんでいる人に対してもマリフアナを処方できるのに対し、
ニューヨーク州では、癌(がん)や緑内障などの患者に使用が厳定されてしまうようです。
アメリカでは、すでに19州で大麻が合法化されていて、
その大半では個人での使用は犯罪にならないようです。
更に、
コロラド(Colorado)州と
ワシントン(Washington)州とでは、
医療用大麻だけでなく、
嗜好品としての大麻が
2014年1月1日以降は合法とされています。
ハイになるためだけに大麻(マリフアナ)に興じる人たちのために
大麻の栽培、流通、販売がすべて合法化され、
それらを州当局が監督する仕組みとのことです。
「大麻(マリファナ)の合法化は、おそらく禁酒法の終わり以来最大と言える、薬物規制における大きな変化だ。支持者も懐疑論者も慎重になる必要がある」と、
シアトル・タイムズ(Seattle Times)は、
社説で訴えています。
嗜好品としての大麻が合法化されるとは、
思い切った政策のように思えますが、
医療用大麻のアメリカでの市場規模は、
14億ドル(約1475億円)程度で、
2014年にはコロラド州とワシントン州の2州の
嗜好用大麻分が追加されて、
64%増の23億4000万ドル(約2465億円)程度になるとの予想が出ています。
更に、大麻文化を売りに「マリフアナ・ツアー」で、
観光客を呼び込もうという目論見もあるようです。
ニューヨーク州での医療大麻解禁が始まれば、
更に大麻の使用量が増えることと思われますので、
経済的な面でも、かなり効果があるようです。
大麻(マリファナ)というと、
かなり危険なイメージがありますが、
煙草(たばこ)やアルコール類に比べると、
それ程、危険では無く、
煙草(たばこ)や酒が認められるのであれば、
大麻も認められるべきだとの意見もあります。
2州で嗜好品としての大麻が認められたことから、
今後は、アメリカ全土で合法化される可能性が高まります。
アメリカで大麻が合法化されれば、
日本でも合法化されるのでしょうか?
日本では大麻取締法によって、大麻の栽培、流通、販売は、
厳しく規制されています。
医療用大麻でさえ、認められていません。
今後はTPPなどの進展により、外国からの圧力で、
大麻取締法が改正される可能性があるかもしれません。