(コメント)
フェレットは、英語で、ferretと言い、
イタチ科に属する肉食性の小動物です。
イタチ科の仲間には、フェレットの他に、
イタチやカワウソ、アナグマなどがいます。
フェレットは、ヨーロッパケナガイタチ (Mustela putorius)
又はステップケナガイタチ( M.eversmanni) を
家畜として改良したものと言われています。
狼(おおかみ)を改良して犬(いぬ)にしたような感じでしょうか?
もともとフェレットは、ウサギや齧歯類などの獲物を巣穴から追い出し、それを猟師が狩る為に、
ヨーロッパでは、狩りに珍重されていました。
現在でも、このフェレットと使った狩は、イギリスやオーストラリアで続いています。
また、ネコと同じ様に、ネズミ退治にも利用されました。
コンパニオンアニマル、いわゆるペットとしての飼育の他に、
実験動物としても飼育されています。
「イタチの最後っ屁」という言葉がありますように、
イタチ科の動物は、肛門脇に肛門腺があり、
外敵に襲われた時や興奮した際などに非常に臭い液を飛ばします。
フェレットも同じイタチ科であるため、
かなり臭気が強いようです。
そのため、肛門腺除去手術を行って臭わなくすることが多いようです。
フェレットの食事は、少量を1日に何回かに分けて摂取し、
夜中に起きて食べることもあるため、
口の中は食べ物が付着した状態が長く続きます。
このためフェレットは、虫歯になりやすいと言われています。
フェレットの虫歯を防ぐには、
歯垢(しこう)のつきにくいフード、
すなわち、ドライフードを選ぶのが良いそうです。
更に、ヒトと同じように、歯みがきをすることも、
小さい頃から慣れさせれば可能だそうです。
ペット用の歯ブラシグッズも販売されていて、
これを利用するのが一番みたいです。
歯ブラシグッズがない場合は
ガーゼなどの柔らかい布を指に巻きつけて
拭き取るだけでもましなようです。
毎日できればいいですが、
できなくても可能な範囲で、
2〜3日に1回、1週間に1回など
磨いてあげると、フェレットの虫歯予防に良いようです。
人間も虫歯予防の為には、
歯みがきをきっちりとしたいものです。
虫歯を治す医薬品はまだ開発されていませんので、
虫歯は予防が一番です。