2010年03月22日

米国の子ども、超肥満が低年齢化



(コメント)
アメリカでは、BMIが、35を超えた割合が、男子では7.3%、女子では5.5%もあり、超肥満に分類されるそうです。

BMIは、Body Mass Index(ボディ マス インデックス)の略で、
体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算されます。

身長160cm・体重50kgの場合は、
50÷1.6÷1.6≒19.5 となります。

BMIが35となるのは、身長を160cmとすると、
35×1.6×1.6=89.6 となります。
つまり、身長160cmの場合は、89.6kgの時にBMIが35ですので、
かなり体重が重い場合と言えます。
日本人の場合、ここまで太るのは少しめずらしいと思います。

BMIが35を越えると、「寿命は平均よりも10〜20年短くなる」とのことですが、これはかなり怖いことです。

「通常は40〜60歳になってみられる健康問題が20代で出て」くるとのことですので、生活習慣病、いわゆる成人病が問題となるようです。

子供の成人病は昔から問題となっていまして、小児成人病と呼ばれたこともあります。

最近流行りの「メタボ」の概念と相通ずるところもあります。

漢方薬も、昔は余り子供には使われなかったようなものも、最近は子供に使われるようになっているようです。

肥満やメタボに使われる漢方薬として有名なものには、防風通聖散(ぼうふうふつしょうさん)があります。

防風通聖散については、『漢方診療の實際』に次のように書かれています。

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
 当帰 芍薬 川芎 梔子 連翹 薄荷 生姜 荊芥 防風 麻黄各一・二 大黄 芒硝各一・五 桔梗 黄芩 石膏 甘草各二・ 滑石三・ 
 本方は、肥満症で実證の中風体質者に最も屡々用いられ、高血圧・動脈硬化症を招来する原因としての腸性自家中毒物(食毒)・腎性自家中毒物(水毒)及び先天的後天的梅毒、或は淋毒等種々の毒物を大小便及び汗より排泄し或はこれを解毒させる。脈は力があって充実し、腹は臍を中心として膨満し、所謂重役型の太鼓腹を呈するものに用いてよい。特に心下部の緊張しているものは大柴胡湯加石膏の行くところである。如何に血圧が高くとも、痩せ型で顔色の蒼白なもの、腹筋拘攣し、また甚しく弛緩しているものには用いてはならない。また本方を服用して著しく食欲が衰え、また不快な下痢を起すものもまた禁忌である。
 本方の大黄・芒硝・甘草は調胃承気湯で、胃腸内の食毒を駆逐する。防風・麻黄は皮膚を開達して病邪を発散し、桔梗・山梔子・連翹は解毒消炎の能がある。荊芥・薄荷葉は、頭部の熱を清解し、白朮は滑石と共に水毒を腎膀胱より排泄する。
 黄芩・石膏は消炎鎮静的に作用し、当帰・芍薬・川芎は血行を調整する。
 本方は以上のような目標に従って、高血圧・脳溢血・動脈硬化症・肥満症・脂肪心・慢性腎臓炎・糖尿病・丹毒・頭瘡・眼病・蓄膿症・酒皶鼻・皮膚病・喘息・胃酸過多症・脚気・梅毒・淋疾・痔疾等に広く応用される。

『漢方精撰百八方』には、次のように書かれています。
〔防風通聖散〕(ぼうふうつうしょうさん)
〔出典〕宣明論
〔処方〕当帰、芍薬、川芎、梔子、連翹、薄荷、乾生姜、荊芥、防風、麻黄 各1.2 大黄、芒硝 各2.0 白朮、桔梗、黄芩,甘草 各2.0 石膏 3.0 滑石5.0
〔目標〕この方は宣明論の中風門に「中風、一切の風熱、大便閉結し、小便赤渋、顔面に瘡を生じ、眼目赤痛し、或いは熱は風を生じ、舌強ばがり、口噤し、或いは鼻に紫赤の風刺?シン(シンはやまいだれに軫)(いんしん)を生じ、(酒査鼻のこと)而して肺風(喘息様)となり、或いは癘風(れいふう、癩病様)となり、或いは腸風(痔疾患)あって痔漏となり、或いは陽鬱して諸熱となり、譫妄狂する等の症を治す」とある。
 本方は肥満卒中体質者に用いられることが多く、体内に食毒、水毒、梅毒、風毒など、一切の自家中毒物が鬱滞しているものを、皮膚、泌尿器、消化器を通じて排泄し解毒する作用がある。
 本方は臍を中心として病毒が充満し、俗にいう太鼓腹で、重役型の体質者に多く、便秘がちで、脈腹共に充実して力あるものに用いる。中にはそれほど腹満者でなくとも、本方の適応するものがある。
 本方を服用して、食欲が衰えたり、不快な便通で腹痛がひどいようなときは、他の処方を考えるべきである。
〔かんどころ〕臍を中心に腹部充実し、三焦皆実するというもの。
〔応用〕肥満体質者、常習性便秘、高血圧、中風予防、脳溢血、慢性腎炎、頭瘡、丹毒、禿髪症、発狂、酒査鼻、痔疾、梅毒、皮膚病、蓄膿症、喘息、糖尿病、癰疽等
〔治験〕頑固な頭痛
 76才の老婆。この人は50年来頑固な頭痛に悩まされてきた。あらゆる頭痛止めの売薬を飲んだが治らない。約8年前から血圧が高くなり、時々200位に達する。1ヶ月前から左の顔面神経が麻痺状となり、言語障害も起こり、便秘して7日に1回位しかない。
 この患者はそれほどひどい肥満者ではなかったが、腹証に本方の証が潜在していると診られたので、二陳湯を加えて与えた。
 服薬後快く便通があり、3日目になると、50年来のあの頑固な頭痛がきれいにとれ、忘れ物をしたようで、頭痛止めの売薬の必要が全くなくなった。頭痛ばかりでなく血圧も2ヶ月後には140−70となり、すべての状態がよくなった。否定型的本方証である。

『漢方薬の実際知識』には次のように書かれています。

 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)  (宣明論)
 〔当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、川芎(せんきゅう)、梔子(しし)、連翹(れんぎょう)、薄荷(はっか)、生姜(しょうきょう)、荊 芥(けいがい)、防風(ぼうふう)、麻黄(まおう)各一・二、大黄(だいおう)、芒硝(ぼうしょう)各一・五、桔梗(ききょう)、黄芩(おうごん)、石膏 (せっこう)、甘草(かんぞう)各二、滑石(かっせき)三〕

 本方は、三焦・表裏・内外すべてに病邪が充満しているものを、表を発汗し、裏を下し、半表半裏を和して排除するものである。したがって、脂肪 ぶとりの体質で、充血、眼底出血、発疹、発斑、化膿、腹部の膨満、便秘などを目標とする。実証の中風体質者を目標にすることも多い。本方をやせ薬として使用する場合は、一日に二回ぐらいの便通がある程度に増量することが必要である。一日一回の便通がある程度では、身体の調子がよくなり、かえってふとること がある。
 〔応用〕
 つぎに示すような疾患に、防風通聖散證を呈するものが多い。
 一 高血圧症、中風、脳溢血、動脈硬化症その他の循環器系疾患。
 一 慢性腎炎、尿毒症その他の泌尿器系疾患。
 一 円形脱毛症その他の皮膚疾患。
 一 蓄膿症、中耳炎その他の耳鼻科症疾患。
 一 そのほか、気管支喘息、胃酸過多症、眼病、脚気、肥胖症、丹毒、よう、化膿性腫物、糖尿病など。
 

 漢方薬は体質等によって効果は変わってきますので、専門家に相談した方が良いようです。

posted by HIRO at 21:22 | Comment(0) | TrackBack(1) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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米国の子ども、超肥満が低年齢化
Excerpt: (コメント) アメリカでは子供の肥満が問題となっているようです。 日本でも、アメリカほどひどくはないようですが、小児肥満が問題になっています。 アメリカ人と日本人では体質が異なるため..
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