2009年09月21日

色覚障害のサル、遺伝子治療で16色を識別



【9月17日 AFP】色覚障害を持つサル2匹に遺伝子治療を施し、すべての色を識別できる色覚を持たせることに成功したと、米ワシントン大学(University of Washington)などの研究チームが17日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表した。ヒトの色覚障害治療への応用が期待されるという。

 赤と緑が区別できない色覚障害は、遺伝情報におけるたった1回の変異で引き起こされると考えられており、男性の5〜8%、女性の約1%が色覚障害者といわれる。

 研究チームは、生まれつき色覚障害のある成体のリスザル2匹を、1年以上かけて訓練。タッチスクリーンに表れた色の境界を正しくなぞることができたら、ごほうびのグレープジュースを与える方法で、16色の識別テストに回答できるようにした。

 その上で、赤い光を感知する視物質の遺伝子を風邪ウイルスに組み込み、これをサルに感染させることで、遺伝子を網膜の細胞に取り込ませた。

 この治療から約20週間後、2匹はすべての色を認識できるようになり、この状態は2年以上続いたという。

 色覚障害を持つ霊長類で、網膜のすべての光受容体が完全に回復した例は、今回が初めて。先天性の視覚障害は治癒不能という一般概念も覆されることになった。(c)AFP

(コメント)
 以前は、「色盲(しきもう)」や「色弱(しきじゃく)」と呼ばれることが多かったのですが、近年は、「色覚異常(しきかくいじょう)」や「色覚障害(しきかくしょうがい)」と呼ばれることが多いようです。
その他、「少数派色覚(しょうすうはしきかく)」や「色覚特性(しきかくとくせい)」という呼び方もすることがあります。

 日本では、色覚異常に対する偏見が少なくなってきていますが、以前は、大学への入学ができなかったり、就職にも不利になることが多かったようです。

 色覚障害の多くは先天的なものがほとんどですが、加齢や病気などで後天的に発生することもあります。

 先天的なものの原因は伴性遺伝(ばんせいいでん)によります。
伴性遺伝(はんせいいでん、ばんせいいでん)とは、性染色体に依存する遺伝です。
 色覚異常の劣性変異はX染色体上にあるため、X染色体を一つしか持たない男性(XY)は、二つもつ女性(XX)に比べて色覚異常の率がはるかに高くなります。

 この記事では、遺伝子治療によって、色覚障害が改善されたとのことです。

 色覚障害は、多型の一種であり、異常ではないという考え方もあります。ですので、「治療」をすることが妥当かどうか難しい面もあります。

posted by HIRO at 06:18 | Comment(1) | TrackBack(1) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 この記事では、遺伝子治療によって、色覚障害が改善されたとのことです。
Posted by moncler boots at 2010年09月02日 16:41
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