(コメント)
「スマホ老眼」と呼ばれていますが、
スマホを見続けることによる、
いわゆるピント調節がうまくいかない状態のことで、
以前からVDT症候群と言われていたものとほぼ同じものです。
「老眼(ろうがん)」とは、加齢に伴って眼の水晶体や筋肉が固くなり、
ピントの調節機能が衰え、
近くのものにピントが合いにくくなる状態のことです。
これに対して、「スマホ老眼」や「VDT症候群」と呼ばれるものは、
近距離のパソコン用ディスプレイやスマホを見続けることで
眼の筋肉が緊張する状態が続き、
ピント調節が利かなくなる状態をいいます。
通常、「スマホ老眼」や「VDT症候群」は一時的なもので、
夕方から夜にかけてこのような症状が出て、
朝になるともとに戻るケースが多いと言われています。
しかし、長期間にわたって同じ負担をかけ繰り返すうちに、
治りにくくなってしまい、
症状が重くなってしまうことがあります。
「スマホ老眼」や「VDT症候群」を予防する方法は、
ディスプレイやスマホを長時間、見続けないことです。
1時間毎に10〜15分程度の休憩時間を設け、
適度な休息をとりましょう。
休憩時間には、
目を閉じて眼の潤いを回復させるのも良いです。
温めた蒸しタオルを瞼(まぶた)の上に乗せるのも、
血行が良くなり、更に良いでしょう。
また、遠くを見つめて、眼の筋肉のストレッチをしたりするのも大切です。
更に、首や肩、背中を動かすストレッチをすることで、
肩こりなどの改善も行ないましょう。
VDT症候群に効果がある健康食品・サプリメントとして
注目されているのが、アスタキサンチンです。
富士フィルムのコマーシャルで、
美容系素材としての認知が高まっているアスタキサンチンですが、
目のピント調節機能もあり、
アイケアのサプリとしても良く使われています。
また、同様の素材として、
クロセチンというものもあります。
まだまだ、認知度は低いものの、
効果はアスタキサンチンよりも優れているとも言われます。
アスタキサンチンもクロセチンも、
どちらもカルテノイド(カルチノイド)の一種で、
作用は良く似ています。
健康食品・サプリメント用の素材としては、
アスタキサンチンは、ヘマトコッカス藻から抽出したものや
オキアミから抽出されたものが使われています。
クロセチンは、サフランにも含まれていますが、
サフランは非常に高価ですので、
クチナシの実から抽出されたものが、
健康食品・サプリメントの素材として使われています。
「スマホ老眼」・「VDT症候群」の予防や改善の為に、
これら、アスタキサンチンやクロセチンの入ったサプリメントを
摂取してみるのも良いかもしれません。
ただ、効果を得るには、ある程度の量を摂取しなくてはなりませんので、
ただ単に入っているのを確認するだけでなく、
配合量も確認して購入しましょう。
アスタキサンチンとして1日5mg程度の摂取で効果があると言われています。
また、クロセチンは1日7.5mg程度の摂取で効果があると言われています。
アスタキサンチンもクロセチンも、
比較的高価な素材ですので、
名前だけ配合しているサプリメントが多いので、
注意しましょう。