2014年06月29日

『「うつ」は病気か甘えか。 今どきの「うつ」を読み解くミステリ』


(コメント)
 鬱(うつ)は心の風邪と呼ばれます。

この言葉は、鬱(うつ)を特別なものではなく、
身近なものとして捉えるという意味では良かったのですが、
風邪薬を飲んで寝ておけば治るのと違って、
治療に時間がかかり、治りにくい場合もあるということを
おおいかくしてしまいました。

鬱の治療の基本は、体を休めることだそうです。
ただ、これは、はたから見ると、
病気を治そうとしているのか、
単にサボっているのかわかりにくいのも正直な所です。
これが本になったようです。


また、この記事にもあるように、
鬱(うつ)は、自覚症状が主ですので、
病院の方も“注文”に応じて、
「鬱病」を期待してきた人には病名を、
薬を期待してきた人には薬を、
休職を期待してきた人には休職の診断を与える
ような状態です。

うつ(鬱)に用いられる漢方薬には、
香蘇散(こうそさん)
柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
加味逍遙散(かみしょうようさん)
酸棗仁湯(さんそうにんとう)
加味帰脾湯(かみきひとう)
分心気飲(ぶんしんきいん)
などがあります。

漢方薬は、うまくあえば、素晴らしい効果を発揮することがありますが、
素人が使うと、逆効果になる可能性があります。

また、鬱(うつ)は、改善傾向にある時に
自殺に走ることがあるので、
その点にも注意が必要です。

タグ: 風邪薬
posted by HIRO at 22:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

追加接種必要な百日咳ワクチン



(コメント)
風邪薬を飲んでも治らない咳は、
もしかすると百日咳かもしれません。

百日咳は2010年や2012年にも流行したことがありました。

百日咳はもともと、子供の病気と考えられていましたので、
予防接種も、子供を対象としたものになっています。

日本では、ジフテリア、百日咳、破傷風を合わせた
三種混合ワクチンが長く使われていました。
Diphtheria、Pertussis、Tetanusの頭文字をとってDPTワクチンとも呼ばれます。

2012年には、不活化ポリオワクチン(inactivated polio vaccine)を加えた
四種混合ワクチンも使われ始めました。

このように、子供のうちに、
百日咳の予防接種はうけることがほとんどなのですが、
この効果が、永久に続くわけではなく、
大人になった頃には、効果が無くなっていることが多いようです。

子供が百日咳になると、
死につながる恐ろしい病気ではありますが、
大人の場合は、そこまでひどくなることはありません。
しかし、感染した大人がいると、
まだ免疫ができていない子供への感染源になる可能性があり、
そういう意味では危険です。

百日咳の治療には、
エリスロマイシン、クラリスロマイシンなどの
マクロライド系抗菌薬が使われます。

ただ最近は、耐性を持つ菌が増えていて、
マクロライドでは効果が無いことも多いようです。
ニューキノロン系抗生物質、セフェム系抗生物質、テトラサイクリン系抗生物質なども使われます。

痙咳に対しては鎮咳去痰剤や痰の吸引、時に気管支拡張剤、酸素吸入などを行ないます。

重症例ではγグロブリンを大量投与することもあります。

その他、治療としては、十分な栄養と水分補給が重要で、
更に、咳の発作を誘発させないように、室温20℃以上にして、低温を避け、
加湿器により室内の湿度を上げ、
水分を充分に与え、粘性の高い痰を出しやすくします。

煙草(タバコ)や煙も、咳を誘発しますので、
避けるようにします。


抗菌薬の発達で、漢方薬を使う場面は少なくなりましたが、
漢方薬も効果を発揮することがあります。

百日咳に良く使われる漢方薬としては、
小柴胡湯(しょうさいことう)と半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)との合方である
柴朴湯(さいぼくとう)、
小青龍湯(しょうせいりゅうとう)、
橘皮竹筎湯(きっぴちくじょとう)、
麦門冬湯(ばくもんどうとう)、
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
皀莢丸(そうきょうがん)、
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、
麻杏甘石湯加半夏茯苓陳皮生姜(まきょうかんせきとうかはんげぶくりょうちんぴしょうきょう)、
頓嗽湯(とんそうとう)、
などがあります。

民間薬としては、
南天の実、
仙人掌(さぼてん)
蓮根(れんこん)の汁
蜆(しじみ)の殻の粉末
弟切草(おとぎりそう)と甘草
梅干と蜂蜜
天花粉と人参粉
土竜(もぐら)の黒焼
梨の蒸焼
金柑(きんかん)の氷砂糖煮
なども利用されています。

大麻取締法で禁止されていますので、現在は使えませんが、
昔は、大麻も百日咳に利用されていたようです。

風邪と思って風邪薬を飲んでも
咳がなかなか止まらないような時は、
百日咳を疑ってみた方が良いかもしれません。

posted by HIRO at 12:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

歯科訪問診療に力 高齢社会へ医師側も対応変化


(コメント)
 高齢化に伴い、寝たきりなど自力での移動が難しくなり、
歯科医院に行けなくなる人が増えてて、
介護する側もなかなか口の中まで手が回らないのに対応して、
最近、歯科の訪問診療に力を入れ出してきているという記事です。

歯科での治療といえば、
虫歯や歯周病の治療や入れ歯の調整くらいしか
思い浮かびませんでしたが、
最近は、口の周りの口輪筋(こうりんきん)を鍛える訓練など
自力で食べられるようにするトレーニングなどもやっているそうです。

口の中の健康は、全身の健康にも深く関わっているといいます。
歯周病や虫歯、更に義歯が合わないなどで、
しっかりとかんで食べられなくなると、
栄養状態が悪くなるのは当然です。

更に、歯周病や虫歯を放置しておくと、
口の中の細菌が、血液に入り込み、
糖尿病や心筋梗塞などの
生活習慣病を悪化させたりするようです。

また、しっかりと飲みこめず、
肺の方に入ってしまうと、
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こしてしまいます。

現在の死因の第2位は肺炎ですので、
この誤嚥性肺炎も深く関わっていると思われます。

単に風邪と思って医薬品の風邪薬を飲んでも治らず、
実は肺炎だったという可能性もあります。


別の事情として、
歯科医院の経営が大変なことも、このような訪問による
歯科治療が行なわれるようになってきているのかもしれません。

posted by HIRO at 06:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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