2014年06月24日

シナモンロールは有害?分類変更でEU規制回避、デンマーク


(コメント)
 記事によると、シナモンには、「クマリン」という成分が含まれていて、
この「クマリン」が腎臓や肝臓に悪影響を与える可能性がある為、
規制されているとのことです。

クマリンは、英語でcoumarinと書き、
マメ科,セリ科などの植物に含まれる芳香族化合物です。
身近な所では、桜餅の天然香り成分でもあります。

そのクマリンが、シナモンに含まれていて、
ヨーロッパでは、規制されるとのことです。

シナモンに類似の生薬(しょうやく)としては、
ケイヒ(桂皮)があります。
また、ニッキと呼ばれるものも、
肉桂と書き、類似のものです。

シナモンを使った食べ物といえば、
まず、京都の名物の、八つ橋が思い浮かびます。
特に健康被害などは言われていないようですが、
日本の八つ橋を、ヨーロッパに持っていくと、
規制されてしまうのでしょうか?

日本の漢方では、桂皮と桂枝を同一のものとして扱い、
桂枝と書かれている所は、日局のケイヒを用います。

しかしながら、中国医学では、桂皮と桂枝は区別されていて、
桂枝と書かれている時は、本当に枝の方を使います。

桂枝、桂皮を使った医薬品である漢方薬には、
風邪薬としてよく使われる葛根湯(かっこんとう)や麻黄湯(まおうとう)、
胃薬として良く使われる、安中散(あんちゅうさん)、
老人性の病気に良く使われる八味丸(はちみがん)、
鬱(うつ)などに良く使われる桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)など、
非常に多くの漢方薬に配合されています。

桂枝・桂皮を配合した漢方薬には、
皮膚に関して、過敏症:発疹、発赤、瘙痒、蕁麻疹等
が副作用として上げられています。

これも、クマリンが関係している可能性があります。

漢方薬は自然のものだから副作用が無いと思っている人も
まだまだいるようですが、
漢方薬もれっきとした医薬品ですので、
当然ながら副作用はあります。

医薬品の中では、副作用は少ないし、
軽い方だとは思いますが、
時には命に関わるような、
重大に副作用を起こすこともあります。

漢方薬は医薬品として
正しくこわがりましょう。

余談ですが、
桂皮やシナモンは、最近、健康食品としても注目されています。
Tie2(タイツー)活性を高め、健康に良い効果があるそうです。
また、糖尿病にも良いと言われています。



タグ:医薬品
posted by HIRO at 22:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

遺伝子組み換え「スーパーバナナ」、初のヒト試験へ


(コメント)
 遺伝子組み換えにより、
α-カロテンとβ-カロテンを強化したバナナを
ウガンダで栽培し、
アフリカで数百万もの人々の栄養状態が改善されることを
確認する実験が行なわれるようです。

α-カロテンやβ-カロテンは、
体内に入るとビタミンAに変換されるので、
プロビタミンAと呼ばれます。

今までは、体内でビタミンAに変換されることが
重要視されていました。
その為、ビタミンAへの変換効率の良い、
β-カロテンが最も重要と考えられていました。

しかしながら最近は、
α-カロテンやβ-カロテン自体の抗酸化作用に
注目が集まっています。

活性酸素を抑制し、癌にも効果があるのではないかと
期待されています。

しかしながら、β-カロテンについては、
肺がんの罹患率が上昇したなどというデータが出たりして、
パニックになったこともあります。

最近は、β-カロテン以外のカロテノイドにも注目が集まつています。

健康食品・サプリメントとして利用されている
カロテノイドとしては
リコピン(リコペン)、アスタキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、β-クリプトキサンチン、カプサイシン、フコキサンチン、クロシンなどがあります。

今回のバナナは、α-カロテンとβ-カロテンが強化されたものですので、ビタミンA量を増やすことが期待されています。

「ビタミンA不足で、
世界中で毎年65万〜70万人の子どもたちが死亡し、
30万人が失明している」
とのことですので、このバナナによって救われる方が出てくるのでしょうか?

ところで、バナナの皮には、麻薬に似たような成分が含まれているという噂話があります。
ただし、これは
「バナナにはバナナジンという
精神に影響する物質が含まれている」という
真赤な偽記事が書かれ、これが広まってしまったからだそうです。
ちなみに、バナナジンという成分自体が無いそうです。

更に、ハナナジンが、ブフォテニンに変化して、
更に混乱が広まっているようです。

ブフォテニンは、シナヒキガエル、
すなわち、いわゆるガマガエルから分泌される成分で、
強心作用があります。

バナナの皮には、麻向法や覚せい剤取締法で
取り締まられるような成分は入っていないので、安心です。

バナナの皮を利用したサプリメントも市販されています。

バナナの皮には、前立腺肥大に効果がある成分が含まれているようです。






posted by HIRO at 04:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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