(コメント)
麻薬の販売や売春といった、
いわゆる「地下経済」を
GDPに加算するそうです。
これをすると日本も「ヤクザ経済」か加算されて、
11%増えると考えられているそうです。
ただ、麻薬の販売や売春といった地下経済を
正確に把握することは可能なのでしょうか?
また、このような統計を取ることは、
ある意味、地下経済を政府が認めることになってしまい、
逆効果ではないでしょうか?
麻薬は、麻向法で禁止されています。
一部、鎮痛薬や咳止めとして
医薬品としても利用されています。
医療用麻薬の鎮痛作用は、
癌(がん)の疼痛治療などに利用されます。
麻薬の一種ですので、
何となくこわい気がしますが、
痛みがある時に正しく使えば、
依存などの心配はないようです。
痛みのある時には我慢せずに、
医療用麻薬を使用することで、
生活の質(QOL)を高めることができます。
大麻は「麻」という字が入っているので、
麻薬と混同されがちですが、
こちらは大麻取締法で規制されていて、
麻薬とは区別されています。
大麻は、アメリカなどでは医療用大麻がありますが、
日本では、医療用大麻も許可されていません。
更にアメリカの一部の州では合法とされていて、
最近、大麻入りのコーヒーが商品化されたとのニュースもありました。
大麻の習慣性は、アルコールやタバコよりも弱いとされていますので、
何をもって、禁止すべきなのか、難しい問題です。
なお、大麻(マリファナ)のヘビーユーザーは、
その3分の1以上の人が、32歳までに新しく歯周病になっているとの
調査があるようです。
歯周病は、虫歯とともに歯を失う原因です。
歯周病や虫歯には、大麻は悪影響があるかもしれません。
(当然ですが、タバコも歯周病や虫歯に悪影響があります)
話は変わりますが、記事の最後に、
「日本はGDPで中国に抜かれ、世界3位に転落した。地下経済を加算すれば、果たして再逆転できるのか、それともその差はさらに開くのか…。」とありますが、
中国の方が地下経済が大きいように思われますので、
更に差は開くように思えます。