2014年06月03日

若年層にも広がる新たな肝炎「NASH」 予防・抑制にサケが効果


(コメント)
 肝炎といえば、ウイルス性肝炎や
アルコールによる肝炎ばかりを想像してしまいますが、
ウイルスやアルコールと関係ない、
「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」が
増えてきているそうです。

NASHは、nonalcoholic steatohepatitisの略で、
肝臓に脂肪が蓄積することで起こる肝炎です。

肝臓は、500以上の仕事をこなすスーパーな臓器です。
その中でも肝臓の働きとして重要なのは、
1.代謝
2.エネルギーの貯蔵
3.解毒
4.胆汁の生成

肝臓で行われる代謝は、
消化器官から門脈を通じてやってきた
栄養を身体の各器官が必要とする形に作り変えたり、
エネルギーとしてつくり出したりする働きのことです。


肝臓の細胞の中にはミトコンドリアがあり、
通常は、このミトコンドリアが
糖からエネルギーを作ります。

しかし、脂肪肝になると、
ミトコンドリアは脂肪からエネルギーを
つくりはじめます。
ただ、ミトコンドリアが脂肪からエネルギーを作りだすと、
ミトコンドリアは どんどん巨大化して、
機能不全におちいります。

この巨大化したミトコンドリアを
ジャイアント・ミトコンドと呼んでいます。

ジャイアント・ミトコンドリアは、
ミトコンドリアの死を意味し、
ミトコンドリアの死は、その細胞の死を意味します。

肝臓の細胞が死ぬと、
その隙間を埋めるために、
コラーゲンが入り込み、カチカチになります。
これが肝硬変です。

そしてこの肝硬変は、肝臓がんにつながる可能性が高いようです。

動物実験では、このNASHにアスタキサンチンが効果が出ています。

アスタキサンチンは、カロテノイドの一種で、
富士フィルムが化粧品として出していますが、
健康食品としても利用されています。

記事の中では、サケに含まれている旨が書かれていますが、
健康食品・サプリメントとして利用されているのは、
ヘマトコッカス藻から抽出されたものや、
オキアミ由来のものです。

アスタキサンチンは、アイケアや運動能力の向上に効果が確認されていますが、
最近は、美白効果の方が有名なようです。

今回はNASHに対する効果が認められそうですが、
果たして、どうなるでしょうか?

ただ、健康食品・サプリメントは医薬品ではありませんので、
このような効果が確認されても、
そのまま訴求すると薬事法違反となります。
気を付けましょう。
posted by HIRO at 19:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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