(コメント)
記事によると、
「人は歯が20本以上あると食べ物をおいしく感じる一方、
10本程度に減ると、おいしく感じられなくなる」
とのことですが、
これは、なんとなくイメージできます。
味は単に舌の味蕾(みらい)で感じるだけでなく、
歯ざわりや噛みごたえなども影響してきます。
歯ごたえを感じるのに重要な役割を果たすのが、
「歯根膜(しこんまく)」という組織です。
歯根膜は、歯周靭帯とも呼ばれ、
歯根と歯槽骨の間に存在するうすい膜で、
歯槽骨に歯を植立します。
この歯根膜は、歯にかかる力を敏感に感知することができますが、
歯が抜けるとき一緒にはがれ落ちてしまいます。
記事にあるように、歯が抜ける原因の多くは歯周病で、
虫歯は少ないようです。
50代以上の日本人の8割以上は歯周病にかかっていると考えられています。
虫歯も歯周病も予防が大切で、
その基本は、
歯ブラシや歯間ブラシ、フロスによる
歯みがきです。
歯みがきと言いますが、
歯だけでなく、歯茎も磨くと
マッサージ効果があり、
歯周病に良いようです。
ただ、歯ブラシでは歯茎を傷付けるおそれもあるため、
指でやさしく、歯茎をマッサージするのが
良いようです。
噛むことは、思っている以上に大切です。
歩けなかった人が、
寝たきりだった人が、
噛むことができるようになり、
散歩ができるようになるなど、
劇的に回復することがあります。
虫歯や歯周病で歯を失わず、
いつまでも噛むことができるように、
しっかりと歯みがきをしたいものです。