2014年05月16日

健康な食品作りの原料・技術面を研究。グリコ健康科学研究所マネジャー釜阪寛さん/大阪 リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)



(コメント)
グリコといえば、1粒300メートルのキャラメルや、
チョコレート・ポッキー、プリッツ、アイスなど、
お菓子のイメージが強いですが、
実は、健康食品・サプリメントの開発もしています。

今回の記事では、
リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)が取り上げられています。

リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)は、
馬鈴薯デンプン(ポテトスターチ)から調製した
オリゴ糖の一種になります。

食後は、糖の分解によって酸が作られ
歯のカルシウムが溶け出してしまいます。
これを脱灰(だっかい)といいます。

この状態が続くと、
歯に穴があいていないものの、
カルシウムがスカスカとなった初期むし歯の状態になります。

通常は、唾液に含まれるカルシウムにより
再石灰化が行われますが、
唾液に含まれるカルシウムの量は、
再石灰化に充分な量では無いようです。
そこで、唾液のカルシウム量を増やす為に考えられたのが、
リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)です。

リンにブドウ糖があれば溶けやすいことから、
ジャガイモのでんぷんに含まれているリンに着目し、
水に溶けやすい「リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)」を開発しました。
そして、このリン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)を使ったガムも開発されました。

歯の石灰化で虫歯を防ぐのは、
健康のためにも良さそうです。

ただ、虫歯を防ぐのは、
歯ブラシやフロス(糸ようじ)を使った歯みがきも重要です。

以前は、食後すぐに
歯ブラシを使って歯みがきをすることが
推奨されていましたが、
最近は、食後は歯の再石灰化が行われているので、
すぐに磨かない方が良いとも言われています。
特に電動歯ブラシは、力が強過ぎることがあるので、
注意が必要です。

再石灰を促すために、食後すぐには、
リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)の入ったガムをかみ、
その後で、歯ブラシを使って歯みがきをするのが
ベストかもしれません。

虫歯を治す医薬品は無いので、
虫歯は予防が大切です。


グリコでは、リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca)の他に、
ヘスペリジンやギャバ、Cluster Dextrin(クラスターデキストリン)などの研究も行われています。

ギャバは、チョコレートに配合したトクホ商品が上市されて、
一時、大きな話題となりました。
現在も根強く売れているようです。
posted by HIRO at 06:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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