(コメント)
ベネッセの調査で、女性の約8割に
更年期に対する不安がということが
わかったようです。
更年期とは、閉経前後5年くらいのことをいいます。
閉経の年齢は一般的には、50歳くらいと言われていますが、
個人差が大きいようです。
45歳以前に閉経する場合を早発閉経、
55歳以上の場合を晩発閉経と呼びます。
また、更年期と更年期障害とは厳密に言うと異なります。
更年期は、女性であれば、誰もが通過する通り道です。
一方、更年期障害は、
更年期の症状が日常生活に支障をきたすほど強くなったときのことを言います。
更年期・更年期障害は、
卵巣機能の低下によるエストロゲン欠乏に基づく
ホルモンバランスの崩れにより起こります。
このため、治療方法の一つとして、
欧米では、ホルモン補充療法(HRT)が普及しています。
ただ、ホルモン補充療法(HRT)は、
ガンになるリスクが高くなるとも言われ、
日本では余り普及していないようです。
その他の、ホルモン補充療法の副作用としては、
不正出血、乳房のハリや痛み、おりもの、下腹部のハリ、吐き気
などがよくあるようです。
治療方法としてはこの他に、
プラセンタによる治療や
漢方薬による治療もあります。
更年期・更年期障害に良く使われる漢方薬としては、
・加味逍遥散(かみしょうようさん)、
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、
・女神散(にょしんさん)、
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
などがあります。
先に、更年期には、女性ホルモンの
エストロゲンが不足する旨を書きましたが、
女性ホルモンには、
肌の老化を防止したり、骨を丈夫に保つといった働きがあるので、
更年期対策は、エイジングケアと深い関わりがあるようです。
ベネッセの調査では、
エイジングケアの成分として知っているものは、
1位は、コラーゲンで、92.7%となっています。
2位は、ヒアルロン酸で、91.9%となっていて、
コラーゲンとヒアルロン酸はほとんど差が無く、
エイジングケアの成分として良く知られているようです。
3位は、コエンザイムQ10(CoQ10)で、87.9%とやや落ちますが、
まだまだ知名度は高いようです。
4位は、イソフラボンの86.8%、
5位は、ビタミンCの85.0%
だそうです。
女性向けのサプリメントの定番が出てきているようです。
4位のイソフラボンについては、
最近、エクオールというものが注目を浴びています。
大豆イソフラボンが、
腸内細菌によって「エクオール」に変わり、
効果を発揮しますが、
この大豆イソフラボンをエクオールに変えてくれる細菌を持っている人は
約半数だということで、
同じ大豆イソフラボンを摂取しても、
効果の出やすい人と、そうでない人が出てきてしまいます。
最近は、大豆イソフラボンではなく、
エクオールを利用したものも多くなってきています。