2014年03月30日

イワシやサバ…青魚がヒトの”恐怖記憶”を消す?


(コメント)
心に加えられた衝撃的な傷が元となり、PTSDが起こります。
PSTSDは、Posttraumatic stress disorderの頭文字をとったもので、
日本語では、心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい)と、
呼ばれます。

この心的外傷後ストレス障害(PTSD)では、
後になってその記憶が、
突然、しかも鮮明に思い出される
フラッシュバック (flashback) と呼ばれる症状が出たりします。

今回の記事では、
イワシやサバ、カツオなどの青魚を多く食べることで弱まることが、
その恐怖の記憶が弱まるとのことです。

ワシやサバ、カツオなどの青魚には、
「オメガ(ω)3系」脂肪酸と呼ばれる
DHAやEPAなどが含まれます。

最近は、n-3系脂肪酸と呼ばれることも増えてきましたが、
ω-3の方が、まだまだ馴染みがあるようです。

国立精神・神経医療研究センター(NCNP)と日本水産の共同研究チームによると、
マウスにオメガ3系を豊富に含む食餌を習慣的に食べさせると、
脳内に含まれるオメガ3系の量が増加し、
恐怖体験について思い出したときの怖いという感覚(恐怖記憶)が弱まるとのことです。

DHAなどは、健康食品・サプリメントとして
様々な健康効果が期待されています。
その中には、記憶が良くなることを期待しているものもありますが、
今回の記事とは、
ある意味反対の効果になるようです。

ただ、「役に立つ記憶」という意味では、
不用なことは忘れ、
必要なことを覚えておくというが大切ですので、
DHAはその両方に効果があるというのも
なんとなく、感覚的にはわかるような気がします。

この恐怖記憶を和らげる他に、
ω-3系のDHAやEPAには
血中の中性脂肪やコレステロール値も下げる働きがあり、
さらにDHAは心臓病の危険性を減らし、
アルツハイマー型痴呆やうつ病などの疾病にも有効との報告があります。

魚を食べると水銀を過剰摂取する可能性もありますので、
その辺りのバランスには注意が必要です。

健康食品・サプリメントのDHA・EPAであれば、
水銀などは含まれないように製造されているのが
ほとんどですので、
健康食品・サプリメントの利用も良いかもしれません。
タグ:DHA
posted by HIRO at 11:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月21日

アスピリンに新たな期待 がん予防の臨床報告相次ぐ

(コメント)
 アスピリンは、解熱鎮痛薬として良く知られていますが、
近年は、血栓ができにくくなる作用を期待して
低用量のアスピリンが普及しています。

 今回の記事は、
アスピリンに大腸ポリープ(腺腫)の抑制効果が確認され、
大腸ガンの予防が期待されるとのことです。

イギリスのオックスフォード大が
2010年に医学雑誌『ランセット』に発表した研究では、
アスピリンを5年以上服用した人は、
服用しない人に比べ大腸がんによる死亡率が
約半分近くに減ったとのことです。

 今回の記事のもとになった研究は、
欧米の研究が
日本人を含むアジア人でも
同様の効果があるかどうかの確認するためのものです。

大腸がんへ進行する可能性の高い
大腸ポリープを摘出した患者311人について、
アスピリン、またはプラセボ(プラシーボ、偽薬)を
2年間投与した後、
大腸ポリープの再発を減らせるかを検証した所、
アスピリンを飲んだグループはプラセボに比べ、
再発リスクが約40%減少したそうです。

使用されたアスピリンは、
100mgの抗血小板薬(血小板ができにくくする薬)として
処方されている薬剤で、
いわゆる解熱鎮痛薬として使われる量よりは少なくなっています。

アスピリンには、量が少ないと血小板が固まりにくくする作用がありますが、
逆に量が多いと血小板が固まりやすくなるという、
不思議な作用があり、
アスピリン・ジレンマと呼ばれています。

少量のアスピリンは
血小板凝集を抑制し、
心筋梗塞や脳卒中の予防薬として利用されていますが、
同時に、大腸ガンも予防できるのであれば、
一石二鳥です。

ただし、
喫煙者ではアスピリンの服用により
大腸ポリープが増加するとのことですので、
タバコ(煙草)はやめた方が良さそうです。
posted by HIRO at 18:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月20日

ホウレンソウ抽出物に食欲抑制効果、肥満予防に期待

(コメント)
 ホウレンソウに含まれるチラコイドと呼ばれる成分が、食間の食欲を減らす効果があるとの記事です。

ただ、良くわからないのが、
「チラコイドは、
腸の上部だけで消化される傾向のある加工食品に対して、
異なる作用を及ぼす。
この化合物により、
われわれを満腹だと感じさせる複数の主なホルモンの
脳への放出が抑制されるという。」
という部分です。

満腹を感じさせるホルモンの放出が抑制されると、
満腹を感じにくくなり、
逆に食べ過ぎてしまうような気がするのですが、
どうして食欲抑制につながるのでしょうか?

ホウレンソウは、英語ではSpinachと呼ばれ、
漢字では「菠薐草」と書いたり、
「法蓮草」と書いたり、
「鳳蓮草」と書いたりします。


ホウレンソウの学名(ラテン名)は、Spinacia oleracea で、
ヒユ科の植物です。
(アカザ科とする本もあります)

ホウレンソウの原産地は、中央アジアから西アジアと考えられています。
現在のイランで栽培が始まり、
ヨーロッパや東アジアにも広まったようです。
ヨーロッパに伝わったのは、中世の末期で、
アラブから持ち込まれました。

東アジアにはシルクロードを通って広まり、
中国には7世紀頃に持ち込まれたと考えられています。
ちなみに、「菠薐」とは、ペルシア(イラン)のことだそうです。

日本への伝来は中国に比べると遅く、
17世紀頃、つまり江戸時代に渡来したとされています。
独眼竜で知られる伊達政宗もホウレンソウを食べたそうです。

現代の日本には
江戸時代の初期に中国から伝わった東洋種と、
明治以降にヨーロッパから入ってきた西洋種と、
東洋種と西洋種の交雑種があります。
一般的なのは、この交雑種のようです。

ホウレンソウには、
β−カロテン(ビタミンA多駆体)や
葉酸、鉄分が多く含まれていると言われています。

また、記事の成分とは異なりますが、
スピナコシド(spinacoside)類と
バセラサポニン(basellasaponin)類には
小腸でのグルコースの吸収抑制等による
血糖値上昇抑制活性があるとの情報もあります。
つまり、糖尿病やダイエットに良いと考えられます。

ただし、ホウレンソウにはシュウ酸(蓚酸)も多いので、
注意が必要です。
シュウ酸は、カルシウムの吸収を阻害したり、
体内でシュウ酸結石を形成したりすると
考えられています。

記事に書かれている「チラコイド」は、
「ホウレンソウをそのまま食べるだけでは十分でない」
また、
「人間の体は、生のホウレンソウから
直接チラコイドにまで分解することはできない」
とのことです。
チコライドを摂取するには、
「ホウレンソウをつぶしてろ過し、
遠心分離機にかけ、
ホウレンソウの細胞からチラコイドを抽出することが必要だ。」
と書かれていますが、
こんなことをしての食事は難しそうです。

医薬品としての開発は可能なのでしょうか?
健康食品・サプリメントになるのがせいぜいの所かもしれません。
posted by HIRO at 06:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ダイエット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月17日

ガムは接着剤と同じ成分でできてる?!


(コメント)
ガムは、正式には、チューインガム(Chewing gum)と言いますが、
略してガムと呼ばれることが多いようです。

 ガムは、もともとは、ガムの木とも呼ばれる
サポジラのから得られるガムベースから造られます。

サポジラは、ラテン名(学名)をManilkara sapotaと言い、
メキシコ原産のアカテツ科(Sapotaceae)の植物です。
英語では、Sapodilla、
日本では、チューインガムノキやメキシコガキと言います。

サポジラの樹液を煮て作られるのが、
チクルのチクルと呼ばれる天然樹脂です。

この他、マツの樹液(松脂)を加工して作るエステルガム(Ester gum)
すなわち、部分水素添加ロジンエステルガムや、
合成樹脂である酢酸ビニル樹脂(ポリ酢酸ビニル)、
ポリイソブチレン、
脂肪酸モノグリセライド、
炭酸カルシウム(卵殻カルシウム)、
なども使われています。

更に風味付けに甘味料や香料などが加えられます。

ポリイソブチレンと酢酸ビニル樹脂は、
接着剤にも使われる成分ではありますが、
安全性は確認されていて、
間違って飲んでしまっても、
ほとんど吸収されずに、便として排出されるので、
問題は無いようです。

ただ、気管に詰まると窒息してしまう可能性があるので、
飲みこまない方が安全です。

日本では普通に食べられるガムですが、
シンガポールではガムを所持することが禁止されています。
ガム好きの方は、旅行する際は、注意しましょう。


ガムには、
1.口臭予防
2.眠気防止
3.集中力アップや脳の活性化
4.顎と歯の強化
5.ダイエット効果
など、様々な効果があると言われています。

一方、ガムによっては、砂糖などを使用していて、
ガムをかむことで、
歯が長時間糖に曝されたり、
酸が生じて虫歯が生じたり、
進行させることになります。

トクホ(特定保康用食品)のガムか、
トゥースフレンドリー協会の【歯に信頼】マークの
付いたガムを使用するようにすれば、
虫歯になる心配はありません。

歯みがき代わりにガムをかむこともありますが、
全く効果が無いとは言えないものの、
歯ブラシを使った歯みがきには及びません。

ガムをかんだからといって安心せずに、
歯ブラシやデンタルフロスを使った
口内ケアを心掛けましょう。
posted by HIRO at 06:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 虫歯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月15日

虫歯は万病のもと 削らず修復 初期対策肝心

(コメント)
虫歯ができると、口の中にいる細菌(悪玉菌)が
虫歯の穴から血管に直接入り込んでしまい、
血液を通じ全身に運ばれて影響を及ぼすとのことです。

記事の中では書かれていませんが、
歯周病になっても同様に口内細菌が
血液を通じて全身に運ばれ、
病気につながります。

口内細菌が影響している病気として良く知られているのは、
糖尿病や心臓病、認知症などです。

虫歯や歯周病を防ぐには、
口の中を清潔にすることが第一で、
その為には、歯みがきをして、
歯垢(プラーク)を除去するのが一番です。
その際、フロスを使って歯と歯の間の
歯垢(プラーク)を除くことも大切です。

また、食事の時間をきっちりと決めて
その以外の時間には
食べたり飲んだりしないようにすることが大切です。

食べたり飲んだりすると、
口の中のpH(ピーエイチ、ペーハー)が下がる、
つまり酸性になります。

口の中が酸性になると、
歯のカルシウムが溶け出してしまう、
すなわち脱灰(だっかい)という状態になります。

脱灰が起こると虫歯につながります。

唾液によって、口の中は中和され、
また、カルシウムが補給され、
歯は修復されますが、
食べる時間が不規則で、
だらだらと食べると、
唾液による修復が間に合わず、
虫歯となってしまいます。

積極的な虫歯予防としては、
トクホで認められているガムを噛む方法があります。

ガムを噛むことで、唾液の分泌が促され、
歯の再石灰化が促進されます。

更にトクホのガムには、
カルシウムが入っていたりして、
再石灰化がより高まっています。

更に『POs−Ca』と『POs−Ca F』は
再結晶化や再硬化(硬い歯を取り戻す)の機能も併せ持つ
そうです。

一般的にもガムを噛むと良いと言われますが、
ガムの中には砂糖などが入っているものがあり、
逆効果になる可能性もあります。

キシリトールが入っているから大丈夫
などと言っている人もいますが、
キシリトールが入っているだけでは
虫歯にならないとは言いきれません。

確かにキシリトールそのものは虫歯にならない甘味料ですが、
他に砂糖などが入っていると、
虫歯になるのかならないのか、わからなくなります。

確実に虫歯にならないガムを選ぶためには、
トクホ(特定保健食用品)を選ぶか、
トゥースフレンドリー協会が発行する
「歯に信頼」マークのついたものを選ぶ必要があります。

「歯に信頼」マークは、
「食べてから30分以内に歯垢の pH を 5.7 以下に低下させないもの」
に与えられます。
つまり食べてもむし歯になる危険ゾーンにならないお菓子です。

原材料の一部の効果をうたうのではなく、
最終製品として Toothfriendly Sweets International 指定機関での
厳しい試験を通過する必要がありますので、
単にキシリトールが入っているなどと言っているのとは異なります。

口の中を健康にして、全身の健康をはかりましょう。
posted by HIRO at 06:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 虫歯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月10日

アルツハイマー病を予測する血液検査、米チームが開発

(コメント)
 3年以内にアルツハイマー病を発症するか否かを
90%の精度で予見できる検査方法が開発されたとの記事です。
 マーカーとするのは、血液内の脂質だそうです。 

アルツハイマー型認知症は、
認知症の中でも最も多いタイプで、
そのほかの認知症としては、
血管性認知症や
レビー小体型認知症(Dementia with Lewy Bodies : DLB)
などがあり、
この3種類を合わせて
三大認知症と呼んでいます。

アルツハイマー型認知症の原因ははっきりとはわかっていませんが、
脳内にアミロイドβ蛋白が蓄積し、
その後、リン酸化タウ蛋白が蓄積することで
アルツハイマーになるという意見が主流のようです。
これをアミロイドカスケード仮説と言います。

現在、上記のアミロイドβ(βアミロイド)に対する医薬品、
として、Aβ(アミロイドベータ)ワクチンや、
抗Aβ(アミロイドベータ)モノクローナル抗体
の開発が進められていますが、
残念ながら今の所はうまくいっていないようです。

うまくいかない理由の一つとして、
発症した時には、すでにアミロイドの病理は完成してしまっているからではないかというのがあります。

逆に言えば、発症前であれば、
もしかすると、
Aβワクチンやモノクローナル抗体で、
アルツハイマーを予防できるかもしれないということです。

記事のように、アルツハイマー発症前に、
血液検査で、発症の可能性がわかるのであれば、
わかった時点で、治療を開始し、
それによってもしかして、発症を遅らせたり
発症させずにすむかもしれません。

予防的な治療は、リスクとベネフィットの兼ね合いが難しい問題ですが、
今後の研究が注目されます。


アルツハイマーに効果があると言われている健康食品・サプリメントとしては、
食用油の一種の魚油から得られる
DHA・EPAがあります。
ただ、DHAに関しては、認知能力低下の減速効果が無いという、
否定的な研究もあります。

動物実験ですが、ホップにアルツハイマーの
発症抑制効果があるという研究があります。
ホップがアミロイドβの蓄積を抑制するようです。
このアミロイドβの抑制作用により、
アルツハイマー病を発症するようにしたマウスは
通常9カ月で記憶・学習能力の低下が見られますが、
ホップのエキスを溶かした水を飲んだマウスの能力低下は
生後15カ月と、6ヵ月も遅かったようです。
ホップはビールに含まれていますので、ビールを飲めば良いかと思いきや、
研究者の京都大大学院の垣塚彰教授は、
「ビールには予防効果はない」とおっしゃっています。
残念です。

また、ビタミンD不足がアルツハイマーに関連しているという研究もあります。
ビタミンDは、ビタミンの中では余り馴染みが無い方ですが、
アメリカなどでは、定番になっているようです。
ビタミンというよりも、ホルモン的な作用があります。

更にまた、スタチンに抗炎症作用があり、この抗炎症作用により、
アルツハイマーが予防できるのではないかと言われています。
通常のスタチンは医療用医薬品ですが、
日本では使用されていないロバスタチンを含む健康食品原料として
紅麹(べにこうじ)があります。
モナコリンKと呼ばれている成分が、
実はアメリカでスタチンとして使用されている
ロバスタチンそのものです。

紅麹には、単に色素を抽出するためのものもあり、
モナコリンKを含まないものもありますので、
モナコリンKを含むかどうか、確認してから利用しましょう。
モナコリンKを含む紅麹は、
血液中のLDLコレステロール、
いわゆる悪玉コレステロール値を下げる作用がありますので、
コレステロール値が低い人は注意が必要です。



posted by HIRO at 23:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月09日

清原和博 緊急入院 薬物でボロボロ? 清原氏、薬物疑惑報道に反論

(コメント)
週刊文春が
「薬物使用が原因で足立区の精神病院に入院していた」
「先月下旬には都内の大学病院に緊急入院」
「最近、清原氏の奇行が頻繁に目撃されている」
「覚醒剤などの薬物の禁断症状に苦しんでいる」
「番組撮影中、突然体の震えが始まり、急に汗が噴き出してきて撮影が滞った」
「両手のこぶしを握り締めて踏ん張っていないと立っていられない状態だった」
などと報じているそうです。

これに対し清原氏側は、入院そのものは認めたものの、
あくまでも糖尿病の治療の為だと反論しています。
そして、週刊文春に対して、
名誉毀損など訴訟も含めあらゆる法的手段を通じて
徹底的に抗議するとのことです。

ただ、清原氏は、取材を受けた際に、
ICレコーダーを破壊し、
腕をひねり上げるといった暴行を働いたとも
週刊文春に書かれており、
簡単な裁判とはならないと考えられます。

更には、週刊文春だけでなく、
『東京スポーツ』や『フライデー』も
文春を援護するような記事を書いていますので、
清原氏は分が悪そうです。


合成麻薬MDMAで逮捕された押尾学氏と交友関係が
近かったことから、
以前から清原氏には薬物に関する疑惑がありました。

覚醒剤は、日本では、覚せい剤取締法で禁止されています。

また、合成麻薬であるMDMAは
麻向法(麻薬及び向精神薬取締法)で禁止されています。

これとは別に、大麻は、
大麻取締法で禁止されています。

この「覚せい剤取締法」「麻向法」「大麻取締法」の三つを
薬物三法と呼んでいます。

厳密にはそれぞれ違う法律ですが、
世間的には同じようなものと思われているようです。

ただ、身近な所にも麻薬や覚醒剤に関係のある薬物が使われています。

咳止めに使われる「リン酸ジヒドロコデイン」や「リン酸コデイン」は
1%以下の場合は家庭麻薬と呼ばれ、取り扱い上は麻薬ではなくな責、
一般用の医薬品にも使用できます。
ただ、原料である100%の原末は、当然ながら麻薬扱いです。

コデインは、モルヒネの類似成分ですが、
中枢に対する作用と咳を止める作用を斟酌すると、
モルヒネより咳を止めるには良いようです。

ただ、麻薬としての効果もありますので、
取り扱いには充分な注意が必要です。

一方、癌(がん)などの疼痛がある時にも
麻薬は使われますが、
疼痛がある場合には、
依存症の心配は無いようです。
いたずらに、麻薬ということで、
使用をためらうと、生活の質が落ちてしまいます。

麻薬に限らず、医薬品は正しく使いたいものです。



posted by HIRO at 07:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月07日

「涙の太陽」安西マリア、意識不明の重体…脳梗塞か

(コメント)
元アイドルの安西マリアさんが
脳梗塞(のうこうそく)で倒れて意識不明の重体のようです。

回復されるようお祈り致します。

安西マリアさんは、
東京出身の1953年12月16日生まれで
現在60歳。

昭和48年(1973年)には、
デビュー曲の『涙の太陽』で、
第15回日本レコード大賞新人賞を受賞しています。

その後も活躍していましたが、
1978年に、「元マネージャーと恋の逃避行」をしたとして、
芸能界から遠ざかりました。

ただ、この事件には裏があり、
事務所の社長が元暴力団の幹部で、
「殺されるかもしれない」と思い、
失踪を装い、身を隠したようです。

その後、その社長は逮捕されましたが、
第二回公判で、
マネージャーとタレントの肉体関係の存在、
プロダクションと作詞家、
レコード会社の黒い癒着を暴露、
すなわち、芸能界の裏側を暴露したため、
能界に復帰することは出来なくなってしまったようです。

現在は事件も風化し、安西マリアさんは、
小さなライブハウスなどで歌手活動を続けていたようです。

脳梗塞は、血の血管が細くなって詰まる脳血栓(のうけっせん)と
別の場所、例えば心臓などでできた血栓が
血液の流れに乗って脳の血管で詰まってしまう
脳塞栓(のうそくせん)の
大きく二つに分けることができます。

どちらも動脈硬化が深く関わり、
高血圧や脂質異常症がリスク因子として上げられます。

脳梗塞を防ぐには、
ダイエットと同じで、
バランスのとれた食生活と
適度な運動が大切です。

脳梗塞を予防する漢方薬としては、
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)が有名です。

防風通聖散は一貫堂の薬方で、
もともと臓毒症体質(ぞうどくしょうたいしつ)に
用いられいたもので、
臓毒症体質の特徴として、卒中体質が上げられます。

この他、脳卒中に用いられる漢方薬としては、
 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
 大柴胡湯(だいさいことう)
 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
 抑肝散(よくかんさん,よっかんさん)
 烏薬順気散(うやくじゅんきさん)
 続命湯(ぞくめいとう)
などがあります。

漢方薬は、薬事法で認められた医薬品です。
必ず専門家のアドバイスに従った上で使用しましょう。


血栓を溶かる健康食品・サプリメントとしては、
 ナットウキナーゼ、
 ルンブルキナーゼ
 ヒル
 などがあります。

ナットウキナーゼは
納豆に含まれるタンパク分解酵素の一種です。

ルンブルキナーゼは食用ミミズに含まれる
タンパク分解酵素の一種です。

ヒルは、漢方では水蛭(すいてつ、すいしつ)といい、
陳久瘀血を除くのに使われます。
ヘパリンと呼ばれる血栓溶解酵素を含んでいます。

健康食品は医薬品ではありません。
薬事法上、効能・効果はうたえませんので、
注意が必要です。
posted by HIRO at 22:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ワインをまろやかにする乳酸菌の研究進む

(コメント)
乳酸菌といえば、体に良いものの一つですが、
ワインの醸造にも役立っているようです。

記事に出てくる乳酸菌は、
Oenococcus oeni
という名前で、
1995年までは、
Leuconostoc oeni
とされていたようです。

Leuconostoc属は、
リューコノストック属と読み、
グラム陽性の球菌で、
連鎖状ないし双球菌の配列をとります。
ヘテロ乳酸発酵をします。

柳田藤寿、篠原隆、後藤昭二
「品種別赤ワイン仕込経過中の乳酸菌の分布と分離同定」
『山梨大学醗酵研究所研究報告』32, 1997, pp5-13 、
には、
Leuconostoc mesenteroides は、
ワインのマロラクティック発酵を行う
と書かてれいますので、
記事にある
Oenococcus oeni とは
近い仲間かもしれません。

乳酸菌と言えば、ヨーグルトのイメージが強いのですが、
ヨーグルト以外に、漬け物、鮒寿司など
発酵食品にもあるようです。

そもそも乳酸菌という言葉が
学術的な用語ではなく、
あいまいな言葉です。

一般的には、
「代謝により乳酸を生成する細菌類」
を言いますが、
大腸菌の中にも乳酸を産生するものもいて、
通常はこれを乳酸菌と呼ぶことはありません。

また、ビフィズス菌も乳酸菌の一種だと
言われることが多いですが、
ビフィズス菌は乳酸以外に酢酸も産生するので、
乳酸菌と分けて考えることもあります。


乳酸のみを最終産物として作り出す乳酸菌をホモ乳酸菌と言い、
アルコールや酢酸など乳酸以外のものを一緒に産生する乳酸菌を
ヘテロ乳酸菌と言いますので、
ビフィズス菌はこのヘテロ乳酸菌ということになります。


リューコノストック属の乳酸菌としては、
記事の乳酸菌の他に、
ザワークラウトなどの発酵植物製品から分離される
Leuconostoc mesenteroides
があります。

ワインのマロラクティック発酵を行う乳酸菌としては、
記事のOenococcus oeni(Leuconostoc oeni)の他に、
 Lactobacillus paracasei
 Lactobacillus plantarum
があります。


ワインでは役に立っている乳酸菌ですが、
日本酒の醸造の際には嫌われる乳酸菌もあります。
 Lactobacillus fructivorans、
 Lactobacillus hilgardii、
 Lactobacillus paracasei、
 Lactobacillus rhamnosus
などで、
「火落ち菌」とも呼ばれます。

こられの乳酸菌は、
アルコールに強く、
日本酒の場合は、
異臭や酸味などを発生させてしまいます。



乳酸菌イコール善玉というイメージがありますが、
時と場合によっては悪玉にもなってしまうようです。

もしかすると日本酒では悪者の「火落ち菌」も
ワインの醸造に用いれば、良いものになるのかもしれません。


健康食品でも、乳酸菌は注目されています。
以前から、整腸作用があるのは良く知られていましたが、
最近は、虫歯や歯周病を抑制する乳酸菌や
ダイエットや糖尿病の改善に役立つ乳酸菌など、
研究が広がっています。

もしかすると、記事にあるOenococcus oeniも
健康効果が発見されるかもしれません。
posted by HIRO at 06:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 虫歯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月05日

太るもやせるも腸次第!? 話題のやせるホルモン「GLP-1」を増やす4つの方法


(コメント)
GLP-1とは、Glucagon-like peptide-1の略で、
日本語では、グルカゴン様ペプチド-1と呼ばれます。
消化管に入った炭水化物を認識して
消化管粘膜上皮(小腸下部のL細胞)から分泌され、
膵臓からのインスリン分泌を促進する
消化管ホルモンの一種です。
1983年に同定されました。

glucose-dependent insulinotropic polypeptide(GIP)と合わせて、
incretin(インクレチン)と呼ばれます。

GLP-1には、
1.ブドウ糖濃度依存性インスリン分泌促進
2.ランゲルハンス島β細胞増殖作用
3.グルカゴン分泌抑制
4.胃排泄能抑制
5.中枢性食欲抑制作用
があります。

医薬品としては、
GLP-1の分解酵素であるDPP-4(dipeptidyl peptidase-4)の阻害薬と
GLP-1受容体作動薬が研究されています。

DPP-4阻害剤の医薬品としては、
 1.シタグリプチン
 2.ビルダグリプチン
 3.アログリプチン
 4.アナグリプチン
 5.テネリグリプチン
 6.リナグリプチン
 7.サクサグリプチン
などが研究されています。

GLP-1受容体作動薬としては、
 1.リラグルチド
 2.エクセナチド
 3.リキシセナチド
などがあります。

記事では、GLP-1を強化する方法として、
 1)乳酸菌を増やす
 2)EPAを多く含む食材をとる
 3)女性は鉄分補給を積極的に
 4)砂糖やアルコールのとりすぎに注意
があげられています。
腸の状態が良いとGLP-1が小腸からたくさん分泌され、
逆に腸の状態が悪いとGLP-1が分泌されにくくなる、
つまり、腸内環境を良くすればやせやすくなり、
逆に腸が弱るような生活をしていると太りやすい体質になってしまう
ということだそうです。

4)では、糖分の摂り過ぎが、
カンジダというカビの仲間を増やすことが
書かれています。
記事にもあるように、カンジダは、
アレルギーにも関連しています。
カンジダを抑制すると、
アトピーにも効果があるという研究もあります。
医薬品としては抗真菌剤が使われますが、
オリゴ糖の一種であるラフィノース(ビートオリゴ糖)も
抗真菌剤よりもやや効果は劣るものの、
カンジダを抑制して、
アトピーを改善する効果あるとの研究が行われています。

抗真菌剤に比べると、副作用らしい副作用がないので、
ある意味、ラフィノース(ビートオリゴ糖)の方が
優れているともいえます。

ビートオリゴ糖は、
腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす作用もあるので、
一石二鳥といえます。
posted by HIRO at 21:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | ダイエット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月04日

DHA・EPAで「頭が良くなる」どころか! 脳卒中、心臓病の死亡リスク2割低下 厚労省研究班調査

(コメント)
厚生労働省の研究班が24年間にわたる追跡調査で
DHA(ドコサヘキサエン酸)など魚介類に含まれる食用油の不飽和脂肪酸を
日頃から多く食べれば、
脳卒中や心臓病など循環器系疾患で死亡する恐れが少なくなることが判明したとのことです。

DHAはn-3(ω3)系の飽和脂肪酸の一種です。
類似のものとしてEPAやDPAがあります。

EPAは、昔はエイコサペンタエン酸と呼ばれていましたが、
現在は正しくは、イコサペント酸となります。
ですので、略称はIPAになります。

ただ、昔からエイコサペンタエン酸が使われていたので、
まだ、こちらの方が馴染みがあるようです。

n-3系不飽和脂肪酸という言い方も、
まだ、一般的ではなく、
ω-3(オメガスリー)の方が通りが良いようです。

一度、世の中に広まってしまうと、
なかなか訂正されないようです。

最近のように、コピペで文書を書く人が増えると、
余計に古い情報がそのまま広がってしまうようにも感じます。


n-3系の健康食品・サプリメントは、
世界的にも注目されていて、
エビデンスが一番豊富だと言われています。

更には、EPAは、医療用医薬品としても利用されていて、
最近、一般用医薬品にもスイッチされました。

また、トクホでも、DHA・EPAは関与する成分として認められています。

また、日本でもアメリカと同じように、
健康食品・サプリメントに効能・効果を書いても良いように
しようという動きがあります。
DHAやEPAなどのようなn-3系脂肪酸は、
効能・効果を表示するようになる候補の一つになっています。
posted by HIRO at 21:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | DHA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月03日

米食品ラベル、20年ぶり大刷新 ミシェル夫人が発表

(コメント)
アメリカで、食品の表示が大幅に変わるとの記事ですが、
日本でも食品表示の変更がありそうです。
現在は、栄養成分表示は義務化されていませんが、
今後は、栄養成分表示が義務化される方向です。
また、今まで、栄養成分表示には、
トランス脂肪酸の表示は、特にはありませんでしたが、
これも記載するようにしようという方向に進んでいます。

トランス脂肪酸の表示については、まだ正式には決定していませんが、
アメリカなどでも表示されていることから、
日本でも表示が義務化される可能性は高いと思われます。

記事で、
「これまでの米国の食品ラベルでは、1人前のアイスクリームの分量を「半カップ」と表示したり、マフィン1パックを「2人前」と表示したりしていたが、新規格では禁止される。表示された栄養成分が1袋・箱分のものなのか、1人分についてなのかといった混乱をなくすためだ。」
と書かれていますが、
日本の場合も似た所があります。
100gあたり、又は100mLあたりの栄養成分表示を行っているものもあれば、
一食分の栄養成分を表示をしているもの、
一袋の栄養成分を表示しているもの等、
商品によって様々です。
TPPの交渉が進めば、
日本でも、同様の規制が入るかもしれません。

ただ、スティック分包したインスタントコーヒーが
沢山入ったものの場合、
一箱の表示よりも、一包の表示の方が適切な気もします。

ただ、日本でもアメリカでも、表示を変えたからといって、
どれほど、健康に効果があるのかは疑問です。

一々、栄養表示を見て食べている人は、
ほとんどいないような気もします。

また、日本では加工食品については
栄養成分表示が義務化されますが、
外食やパンやケーキのように、
お店で製造してそのまま販売するような商品には、
栄養成分は義務化されていません。

例えば同じ弁当でも、
コンビニで買う弁当は、栄養成分表示は必要になりますか、
「ほか弁」のような所で買うと、
栄養成分表示は必要ありません。

家庭で料理を作る場合も、当然ながら、栄養成分はありません。

そう考えると、加工食品の栄養表示だけでは不充分な気もします。


posted by HIRO at 23:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。