(コメント)
心に加えられた衝撃的な傷が元となり、PTSDが起こります。
PSTSDは、Posttraumatic stress disorderの頭文字をとったもので、
日本語では、心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい)と、
呼ばれます。
この心的外傷後ストレス障害(PTSD)では、
後になってその記憶が、
突然、しかも鮮明に思い出される
フラッシュバック (flashback) と呼ばれる症状が出たりします。
今回の記事では、
イワシやサバ、カツオなどの青魚を多く食べることで弱まることが、
その恐怖の記憶が弱まるとのことです。
ワシやサバ、カツオなどの青魚には、
「オメガ(ω)3系」脂肪酸と呼ばれる
DHAやEPAなどが含まれます。
最近は、n-3系脂肪酸と呼ばれることも増えてきましたが、
ω-3の方が、まだまだ馴染みがあるようです。
国立精神・神経医療研究センター(NCNP)と日本水産の共同研究チームによると、
マウスにオメガ3系を豊富に含む食餌を習慣的に食べさせると、
脳内に含まれるオメガ3系の量が増加し、
恐怖体験について思い出したときの怖いという感覚(恐怖記憶)が弱まるとのことです。
DHAなどは、健康食品・サプリメントとして
様々な健康効果が期待されています。
その中には、記憶が良くなることを期待しているものもありますが、
今回の記事とは、
ある意味反対の効果になるようです。
ただ、「役に立つ記憶」という意味では、
不用なことは忘れ、
必要なことを覚えておくというが大切ですので、
DHAはその両方に効果があるというのも
なんとなく、感覚的にはわかるような気がします。
この恐怖記憶を和らげる他に、
ω-3系のDHAやEPAには
血中の中性脂肪やコレステロール値も下げる働きがあり、
さらにDHAは心臓病の危険性を減らし、
アルツハイマー型痴呆やうつ病などの疾病にも有効との報告があります。
魚を食べると水銀を過剰摂取する可能性もありますので、
その辺りのバランスには注意が必要です。
健康食品・サプリメントのDHA・EPAであれば、
水銀などは含まれないように製造されているのが
ほとんどですので、
健康食品・サプリメントの利用も良いかもしれません。
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