2014年02月23日

クモのおしりからフロス! ユニークな形のデンタルフロスで楽しく歯周病予防


(コメント)
 歯ブラシを使った歯みがきを気にしている人でも、
フロスを使ってない人は、案外と多いようです。

 フロスはデンタルフロスの略で、
英語では、Dental flossと言います。

デンタルフロスは、
歯ブラシでは届かない歯間の側面や歯間下の歯ぐきに付いた歯垢(しこう;プラーク)を除去し、
歯周病や虫歯を予防する目的で使用します。

普通に歯ブラシのみで歯みがきをし場合、
歯垢の除去率は、50〜70%程度と言われています。

これに、デンタルフロスの使用を加えることで、
歯垢の除去率は90%程度になるそうです。

まだまだ知名度の低いデンタルフロスですので、
記事のような遊び心のある商品で、
関心を高めるのも良いように思います。

とは言っても、
歯ブラシとデンタルフロスを併用しても、
歯垢(プラーク)の除去100%というのは難しいようですので、
やはり定期的な歯科検診も必要なようです。

また、歯みがきだけではなく、
食事の時間を定期的にして、
ダラダラ食べないのも
口の中の健康を保つのには重要です。

口の中の健康は、
単に虫歯や歯周病だけの問題ではなく、
全身の健康に影響をしますので、
デンタルフロスや歯ブラシを使って
元気に過ごしましょう。
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2014年02月17日

シャネルNo. 5に危機? EUがアレルゲンの原料禁止を勧告


(コメント)
1.「HICC」
2.「アトラノール(atranol)」
3.「クロロアトラノール(chloroatranol)」
の3つの成分について、
EU(欧州連合)の
SCCS(消費者安全科学委員会(Scientific Committee on Consumer Safety)
が、
「安全ではない」アレルゲン(アレルギー誘発物質)として
指摘したとの記事です。

「アトラノール(atranol)」や
「クロロアトラノール(chloroatranol)」は、
モス抽出物に含まれるもので、
いわゆる、オーガニック化粧品に含まれているそうです。
「安全」と強調するオーガニック化粧品に
このような指摘が出るのは、皮肉な感じです。

そもそも、「オーガニックだから安全」というのは、
単なるイメージだけで、根拠があるわけではありません。

化粧品の中には、「パラベン無添加」をうたっているものが
多くありますが、
パラベンの副作用が報告されている原因の一つとしては、
それだけ、多くの化粧品に使われているということがあります。

全ての原料に副作用の可能性はあり、
副作用の報告が少ないのは、単に使用している製品が少ないからとも考えられます。

パラベン無添加をうたっている化粧品にも、
実際には、代わりの防腐剤は含まれているのがほとんどです。

それらの防腐剤についても、決して副作用が無いわけではありません。

防腐剤無添加と書かれていても、多くは、
防腐効果のある成分を
他の効能を目的とした建前で、
配合しています。

化粧品は、蓋をあけて何回も使うものがほとんどですので、
防腐剤が入っていないと、
腐敗してしまう危険が高いと考えられます。


化粧品は、薬事法で規制されています。
医薬品とは異なりますが、
それに準じた規制となっています。

「無添加」の表示に関しても、
単なる無添加だけの表示は不可で、
何が無添加であるのか、
書く必要があります。

posted by HIRO at 07:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月08日

ヨーグルトを食べると糖尿病リスクが下がる

(コメント)
 ヨーグルトやローファット(低脂肪)チーズを摂取すると、
糖尿病発症リスクが約4分1低減するとのことです。

 近年、腸内細菌と健康については色々と見直されてきていて、
単なる整腸効果だけでなく、
糖尿病や炎症やアレルギーなどにも効果があるという研究が進んでいます。

 科学雑誌の『サイエンス』が、
過去10年間の科学上の十大成果の一つに、
宇宙や気候変動の研究と並んで、
腸内細菌の研究を挙げたほどだそうです。


 肥満をともなう糖尿病では 
いわゆる悪玉菌が多いことが知られていて、
この腸内細菌を、別の個体に移殖すると、
その個体も肥満になるという実験もあるようです。

 また、悪玉の腸内細菌により、
腸内に炎症が発生し、
この炎症によって血糖値が上がる可能性もあるようです。
炎症により、血糖値のコントロールが悪くなることは、
歯周病でも知らています。
また、歯周病の人に、乳酸菌で歯みがきをすると、
症状が改善するというデータもあるようです。
歯周病が改善すると糖尿病も改善しますので、
乳酸菌を摂取するのは、
歯周病にも腸内環境にも、糖尿病にも良いかもしれません。

ただ、乳酸菌にも色々な種類があり、
同じ学名でも、細菌の場合は、株が異なると
性質がかなり異なることもあるようです。

また、乳酸菌ではありませんが、
酪酸菌(らくさんきん)、糖化菌(とうかきん)、納豆菌(なっとうきん)なども、
腸内環境を整え、腸内のいわゆる善玉菌を助ける作用があります。

酪酸(らくさん)は余り聞き慣れない言葉ですが、
英語でbutyric acidといい、
ブタン酸とも呼ばれます。
大腸上皮の主要なエネルギー源となり、
アメリカでは、酪酸そのものをサプリメントとして
販売されているそうです。

酪酸菌は、この酪酸を産生しますので、
今後、注目を浴びるかもしれません。

医薬品では、ビオスリーやミヤリサンに
酪酸菌が含まれています。

プレバイオティクスの研究は日本が世界のトップを走っていると言われています。
健康食品・サプリメントだけでなく、
医薬品としても、今後ブームを起こすかもしれません。

タグ:乳酸菌
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2014年02月06日

コーヒーを飲んでも脱水状態にはならない、米研究

(コメント)
 コーヒーにはカフェインが含まれ、利尿作用があり、
脱水症状を引き起こす可能性があると言われていましたが、
この記事によると、単に水を飲んだ時と同じだということです。

これでまた一つ、コーヒーに対する認識が良くなりそうです。

コーヒーは昔から胃に悪いなど、
体に悪いイメージがありますが、
最近は、コーヒーの健康効果が注目されています。

カフェインが含まれていますので、
覚せい作用があるのは昔から良く知られています。

更に、江戸時代の長崎で使われていた漢方薬には、
コーヒーを入れた胃腸薬もあったようです。
胃に悪いと言われているのと真逆の使用方法です。
 (漢方薬で胃腸薬という表現は厳密にはおかしいですが、
 わかりやすくする為に書いています)

漢方薬は医薬品ですので、
昔はコーヒーも医薬品だったということでしょうか?

漢方薬の中には、通常の食品にも使われる素材もありますので、
漢方薬として使われているから、即、医薬品とはいえませんが、
江戸時代で、コーヒーが一般に飲まれていたとは想像しにくいので、
医薬品としての認識が高かったかもしれません。


トクホで認められているコーヒーといえば、
花王のヘルシアコーヒーや
サントリー食品インターナショナルの
ボスグリーンがあります。


関与する成分としては、
ヘルシアコーヒーは、クロロゲン酸
ボスグリーンは、コーヒーマンノオリゴ糖(マンノビオース)
と別の成分になっています。

また、コーヒーそのものの効果ではありませんが、
難消化性デキストリンを加えたコーヒーも
トクホとして認められています。

この他、
認知機能が上がったり、記憶力が良くなったり、
2型糖尿病や肝疾患(肝がん、肝硬変)の発症リスクが
コーヒーを飲むことによって下がるとも言われています。


「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」と言いますので、
いくらコーヒーが健康に良いと言っても飲み過ぎには注意したいものです。





タグ:コーヒー
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2014年02月05日

甘いヨーグルトで歯周病対策? 北欧企業が開発した乳酸菌の摂取方法が面白い


(コメント)
 乳酸菌とは生物学的な言葉ではないので、
はっきりとした定義はありませんが、
一般的には、乳酸菌産生する細菌を乳酸菌と呼んでいます。
ただ、この言い方だと、乳酸菌を産生する大腸菌がいたり、
ビフィズス菌は、乳酸の他に酢酸も産生するので、
乳酸菌に入れない場合もあるなど、
混乱もあります。

一般的に乳酸菌と呼ばれるものは、
ラクトバシラス属 (Lactobacillus)、
ビフィドバクテリウム属 (Bifidobacterium)
エンテロコッカス属 (Enterococcus)
ラクトコッカス属 (Lactococcus)
ペディオコッカス属(Pediococcus)
リューコノストック属 (Leuconostoc)
の6属のものです。

また、乳酸菌と言えば、有益な菌というイメージが高いですが、
日本酒を作る時に入ると、
異臭・酸味を生じて酒の商品価値を下げてしまいますので、
ある意味、悪玉菌です。

今回の記事では、
ラクトバチルス・ロイテリ菌が、
歯周病菌の「P.g菌」「A.a菌」を10分の1程度まで抑制するとのことです。

更に、L.ロイテリ菌を含有するヨーグルトを14日間毎日摂取させたところ、
摂取前を100%とすると、14日後には20%にまで虫歯の原因菌
「ミュータンス菌」が減ったというデータもあるそうです。

甘いヨーグルトでも、L.ロイテリ菌を含有するものであれば、
効果があるとのことですから、
ちょっと不思議な感じです。

食事の後に、このヨーグルトをデザートで食べれば、
歯みがきは、不要なのでしょうか?

さすがに、歯ブラシや糸楊子を使った
歯みがきは必要だと思いますが、
出先などで歯みがきができない時は、
このヨーグルトを食べるだけでも良いかもしれません。

今井龍弥先生は、
市販の整腸薬等でも歯周病に効果があると言っています。

また、「強力わかもと」で有名な、
わかもと製薬が、
乳酸菌を配合した歯みがき剤を市販しています。

その他、ライオンは、
LS1と呼ばれる乳酸菌を配合したタブレットを
オーラルケア用に販売しています。
LS1は、Lactobacillus salivarius TI2711 のことで、
東海大学医学部感染症研究室 古賀泰裕教授のグループにより
健康なヒトの口腔内から分離された乳酸菌です。

歯周病や虫歯の予防には、
歯みがきが一番ですが、
このような乳酸菌を利用するのも良いかもしれません。
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2014年02月04日

米国に再びはびこるヘロイン、俳優ホフマンさん急死で警鐘

(コメント)
 フィリップ・シーモア・ホフマン(Philip Seymour Hoffman)さんが、
ヘロインの過剰摂取で、死亡したのでないかということで、
アメリカで話題になっているそうです。

ホフマンさんは、 1967年7月23日生まれで、
アカデミー主演男優賞やゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ドラマ部門)などを受賞されている個性派の俳優で
まだ46歳でした。
ご冥福をお祈りします。

ヘロインはケシ(芥子・罌粟)から得られる
モルヒネを無水酢酸で処理して得られる薬物で、
麻薬の一種です。

日本では、麻向法(麻薬及び向精神薬取締法)で、
禁止されています。

1898年には、ドイツのバイエル社から
医薬品の鎮咳薬(ちんがいやく)として
販売されていたこともあったそうです。

麻薬が鎮咳薬というとびっくりする人もいるかもしれませんが、
現在でも良く使われるリン酸コデイン、
略してリンコデも麻薬の一種です。
ただ、麻向法では、家庭麻薬として認められていて、
一般用医薬品としても使われています。

リン酸コデインも麻薬の一種ですから、
大量に服用すると、
麻薬としての働きが出てきます。

これを悪用して、咳止めを大量に飲むことが
流行したこともあります。

せっかくの医薬品もだいなしです。

アメリカでも、麻薬に対する取締まりが厳しくなるかもしれません。

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2014年02月02日

ピーナツアレルギー治療にピーナツが有効

(コメント)
ピーナツアレルギーの子供に少量のピーナツを毎日与えると、
ピーナツを食べても大丈夫になったとの記事です。

なんとも不思議な感じですが、
実は、この現象は、古くから知られ、
「経口免疫寛容」(けいこうめんえきかんよう)と呼ばれています。

免疫とは、自己と非自己とを分けて、非自己を排除する仕組みですが、
食べ物は基本的に全て非自己ですので、これを排除してしまっては生きていけません。
この為、口から入るものには、免疫が起きないようになっています。
これを「経口免疫寛容」といいます。

この「経口免疫寛容」を利用してアレルギーを起こさないようにするものとして、
漆(うるし)職人の子供に漆(うるし)を食べさせるというものがあります。

今回のピーナツアレルギーに関する記事も、漆(うるし)の場合と同じようなものだと考えられます。

同じような効果を期待して、スギ花粉が健康食品として売られていたこともありました。
ただ、この杉花粉の健康食品を飲んで、アナフィラキシーショックを起こした人がいて、
それ以後、健康食品としてのスギ花粉の販売が禁止されました。

ピーナツアレルギーの治療にピーナツを使った実験でも、
5人に1人の割合で「有害事象」が見られたとなっていますので、
この「経口免疫寛容」を個人で試すのは、危険かもしれません。

スギ花粉の「免疫寛容」を利用した「シダトレンレジスタードマークスギ花粉舌下液」の
製造販売承認を鳥居薬品株式会社が、2014年1月17日に、取得しました。

従来から施行されてきた減感染療法(げんかんさりょうほう)は、皮下注射によるもので、
注射による痛みがあり、
また、必ず病院・診療所へ行ななくてはなりませんでした。
今回の「シダトレン」は、痛みもなく、自宅での服薬が可能ということで、
大いに期待されています。

ただ、承認条件として、
「舌下投与による減感作療法に関する十分な知識・経験を持つ医師によってのみ処方・使用されるとともに、
本剤のリスク等について十分に管理・説明できる医師・医療機関のもとでのみ用いられ、
薬局においては調剤前に当該医師・医療機関を確認した上で調剤がなされるよう、
製造販売にあたって必要な措置を講じること。」
とされており、
どこの病院・診療所でも治療を受けられるわけではなさそうです。

スギ花粉症の根治治療として期待され、
欧米では、「サブリンガル・イムノセラピー(SubLingual ImmunoTherapy)」、
略してスリット(SLIT)と呼ばれ、広く普及しています。
1998年には世界保健機関(WHO)が花粉症の治療法の1つとして本治療法を推奨しています。

1998年にWHOが推奨しているのに、
日本で使えるようになったのは、2014年ですので、
16年も遅れています。

これも一種のドラッグ・ラグなのでしょうか?
もっと早く承認されても良かったように思います。
posted by HIRO at 07:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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