浜松の小学校で、
給食のパンから千人を越す児童らが感染して、
大きなニュースになりましたが、
その他にも、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が、
全国で猛威をふるっているようです。
ノロウイルスに感染して、発症すると
嘔吐や下痢症状が続きます。
健康な人ならほとんどの場合、症状は2〜3日で収まり
一般的に後遺症もありませんが、
高齢者や乳幼児らのいわゆる「健康弱者」が感染すると、
脱水症状を起こしたり、持病を悪化させたりして、
重症化し、特には命取りになるケースもあります。
更に問題となるのが、
症状が消えても1週間はウイルスを排出することです。
つまり、治ったと思っても、まだ体内にウイルスが居て、
他の人に感染させてしまう可能性があるということです。
できれば、症状が消えても1週間くらいは、
学校や職場に出るのを避けるようにし、
他人に感染させないようにしたいものですが、
現実には難しいのではないでしょうか?
また、ノロウイルスに感染した場合、
嘔吐や下痢、発熱などの症状が出て、
これがカゼの一種と判断されることがあります。
いわゆるお腹の風邪と呼ばれるものです。
このような場合、
風邪薬を飲んでも、当然ながらノロウイルスには効きません。
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎に良く使われる漢方薬としては、
五苓散(ごれいさん)、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、柴苓湯(さいれいとう)、真武湯(しんぶとう)、葛根湯(かっこんとう)、小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)などがあります。
漢方薬はゆっくり効くというイメージを持たれている方も多いようですが、
証がピッタリと合えば即効が期待できます。
一回飲んだだけで症状が改善するとも少なくないようです。
ただ、症状がおさまっても、
先に書きましたようにウイルスの排出は続いていると考えられますので、
注意しましょう。
また、漢方薬は、医薬品です。
使い方によっては副作用が出ることもあります。
必ず医師や薬剤師、登録販売者などの専門家に相談してから
使用するようににましょう。
特に漢方に詳しい専門家に相談しましょう。
証をはずすと、効果が無いばかりか、
誤治を起こして、逆に悪化することもあります。
必ず、専門家に相談してから、使用しましょう。