紫外線の中のUV-Aを浴びると、
NO(一酸化炭素)が発生し、
血管が拡張して血圧が下がり、
心臓発作や脳卒中リスクも下がるということです。
紫外線といえば、
活性酸素を発生させ、
シミのもとになったり、
皮膚ガンになったりするということで、
浴びない方が良いという意見が多いようですが、
日光を浴びた方が良いという意見もあります。
『がん予防に実は「日光浴」が有効なわけ ビタミンDの驚きの効力 』(講談社+α新書) 平柳要著 という本があり、
この本によると、
太陽はがん予防薬になるということで、
日光を浴びることでビタミンDが産生され、
このビタミンDがガンを予防するということのようです。
ビタミンDは、ビタミンCやビタミンEなど、
他のビタミンに比べると余り知られていないようですが、
アメリカでは、サプリメントとして
非常にメジャーになっています。
ビタミンDは、脂溶性ビタミンの一種で、
ビタミンD2(Ergocalciferol(エルゴカルシフェロール))と
ビタミンD3(Cholecalciferol(コレカルシフェロール))とに
分けられます。
ビタミンDを補給するには、シイタケや魚類の肝臓を食べるのが良いと思われています。
食用油でもある肝油には、ビタミンDが多く含まれていて、
医薬品としても利用されています。
「ビタミン」ということになっていますが、
体内で産生されるので、ビタミンの定義にあてはまらないという意見もあります。
更に、作用機構および機能の多様性から、
ホルモンの一種に分類されることもあります。
ビタミンDは、カルシウムが小腸で吸収されるのを助ける働きがあります。
更にビタミンDは、
いったん腎臓を通過して排泄されたカルシウムを、
再吸収するように働きかけます。
これらの働きにより、ビタミンDは、
カルシウムの量を増やし、
骨を丈夫にします。
そのほか、免疫力を高めたり、糖尿病や自閉症に効果があるのではないかという意見もあります。
日光の浴び過ぎはいけませんが、
過剰に日光を避けるのも逆に健康に良くないかもしれません。