「薬用ラカルト・ニュー5」が、発売30周年を迎えたそうです。
虫歯よりも、歯周病に注目した商品です。
「グルコン酸クロルヘキシジン」が歯周病菌を殺菌し、
「ポリリン酸ナトリウム」が歯周病菌の温床になりやすい歯石の沈着を抑制します。
更に、「アルミニウム・クロルヒドロキシアラントイネート」が
歯茎をギュッとひきしめて
歯周病(歯槽膿漏(しそうのうろう)・歯肉炎(歯肉炎))を予防します。
「薬用」となっていますが、
医薬品ではなく、医薬部外品です。
医薬部外品というと、
「医薬品でないもの」
すなわち、雑貨と勘違いする方がいます。
確かに医薬品ではないものの、
雑貨でもなく、
薬事法で規定されているもので、
医薬品と化粧品との中間的なものになります。
薬用化粧品と呼ばれるものは、
医薬部外品です。
歯みがき剤には、薬事法的には、
化粧品の歯みがき剤と
医薬部外品の歯みがき剤と
医薬品の歯みがき剤とがあります。
また、歯みがき剤は、
剤形的には、
歯ブラシを併用する歯みがき剤と
歯ブラシを併用しない洗口液とに大きく分類されます。
歯ブラシを併用する歯みがき剤はさらに
ペースト状の「練」(ねり)、
流動性のある液状(ジェル状)
粘性の「液状」、
水とほぼ同じ粘性の「液体」、
湿り気の有る粉状の「潤製」、
そして粉体状の「粉」に分類されます。
歯みがき剤のことをよく、歯みがき粉と言ったりしますが、
本来は、粉体状の粉のことを言い、
良く目にするチューブに入ったペースト状のものは、
厳密に言えば、歯みがき粉ではありません。
歯周病は、心筋梗塞や糖尿病など、
多くの病気のリスク因子として注目されています。
歯周病の治療・予防は、
口の中の健康だけでなく、
全身の健康にも影響しますので、
このような歯みがき剤を使用するのも良いかもしれません。
ただ、歯みがき剤はあくまでも補助的なもので、
基本は、歯ブラシによるブラッシングです。
糸楊子(いとようじ)や歯間ブラシ、
電動歯ブラシの使用も効果的です。