2013年12月11日

武田薬品、風邪薬 ベンザブロックの新シリーズ「プラス」発売

(コメント)
武田薬品工業は、一般用の医薬品である風邪薬の
「ベンザブロック」を改良した新シリーズ
「ベンザブロックプラス」を販売しています。

従来のベンザブロックシリーズに新たな成分を配合して、
鼻水・鼻づまり、のどの痛み、発熱・寒気といった症状に対応したそうです。

黄色のベンザブロックSプラスは、
鼻水・鼻づまりによく効く風邪薬です。

鼻水・鼻づまり・くしゃみを改善する成分の
ヨウ化イソプロパミドと
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩が、
配合されています。

銀色のベンザブロックLプラスは、
のどの痛み・発熱によく効く風邪薬です。

のどの痛み・発熱などを改善するイブプロフェンと、
痰(たん)を薄めて出しやすくするL-カルボシステインと、
鼻粘膜の充血を抑え、鼻づまりを改善する
塩酸プソイドエフェドリンが配合されています。


青色のベンザブロックIPプラスは、
発熱・さむけ・頭痛によく効くかぜ薬で、
発熱・さむけ(悪寒)などを改善し、
頭痛・のどの痛み・関節の痛みなどをも改善する
イブプロフェンとアセトアミノフェンが配合されています。
更に、ビタミンCと、ヘスペリジンが含まれています。

ヘスペリジンは、ビタミン様物質の一種で、
以前はビタミンPとも呼ばれます。
ビタミンPに該当する成分としては、
ヘスペリジンの他に、ルチン、エリオシトリンなどがあります。

最近、サントリーが
ケルセチン配糖体(酵素処理ルチン)を配合した
健康食品・サプリメントを販売していますが、
これもビタミンPの一種になります。

使用しているのは、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社の
酵素処理イソクエルシトリンだと思われます。
サントリーと三栄源と協同で
「クエルセチン配糖体組成物およびその調製方法」
という特許を取得しています。

酵素処理イソクエルシトリンの別名として、
酵素処理ルチンが認められているので、
これを使用しているようです。
酵素処理イソクエルシトリンは、
「ルチン酵素分解物」とでん粉又はデキストリンの混合物に、
シクロデキストリングルコシルトランスフェラーゼを用いて
グルコースを付加して得られたものである。
主成分はα-グルコシルイソクエルシトリンである。
となっています。

食品添加物には、別に酵素処理ルチンと呼ばれるものがあります。
こちらは、
「ルチン(抽出物)」とでん粉又はデキストリンの混合物に、
シクロデキストリングルコシルトランスフェラーゼを用いて
グルコースをα-1,4付加して得られたものである。
主成分はα-グルコシルルチンである。
となっています。

posted by HIRO at 21:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 風邪薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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