ケルセチンは英語で、quercetinと言い、
クェルセチンやクエルセチンなどと呼ばれます。
ケルセチンの3位の酸素にβ-ルチノース(6-O-α-L-ラムノシル-D-β-グルコース)が結合したものが、
ルチンです。
つまり、ルチンのアグリコン(ゲニン)がケルセチンです。
どちらも、ビタミン様物質で、
ビタミンPなどと呼ばれることもあります。
ビタミンPと呼ばれるものは、
ケルセチンやルチンの他に、
ヘスペリジンやエリオシトリンもあります。
ケルセチンが多いものとしては、ケッパー、リンゴ、お茶、タマネギ、ブドウ、ブロッコリー、モロヘイヤ、ラズベリー、コケモモ、クランベリー、オプンティアなどがあります。
健康食品・サプリメントでは、タマネギに含まれているケルセチンが有名です。
ケルセチンは、タマネギの皮に特に多く含まれています。
ケルセチンは医薬品のフルオロキノロン系の抗菌薬と相互作用を起こす可能性があります。
また、パクリタキセル(タキソール)と有害な相互作用を持つとも考えられています。
このケルセチンに、脂肪を分解する効果があるということで、
トクホなどに利用されているそうです。
ケルセチンは、血液をサラサラにし、血管壁や毛細血管を強くすることから、
脂質異常症(高脂血症)、高血圧や動脈硬化そして認知症・記憶障害の改善に効果があると
言われています。